社会
基本的な考え方・方針
アイシンは、企業も社会の一員であることを自覚し、積極的な社会への参画を通じて、その持続的な発展に貢献します。
また、さまざまな社会課題に対して、従業員による自発的な社会参画を支援するとともに、ステークホルダーと連携し、社会全体の価値創出と健全な発展を目指します。
【アイシングループ行動規範】
ステークホルダーとの建設的対話
- 世界各国・各地域社会の文化や伝統などを尊重し、地域社会、ステークホルダーとの相互信頼に努めます。
社会参画と発展への貢献
- 社内の人材、ノウハウ等の経営資源を投入し、社会的課題の解決に向け、積極的に取り組みます。
- NPO、地域社会、行政等、幅広いステークホルダーと連携し持続可能な社会の実現に向け、取り組みます。
- 持続可能な社会の実現、さまざまな社会的課題の解決に向けて、ボランティア活動など、従業員の自発的な社会参画を支援します。
推進体制
アイシングループは世界21の国・地域にある各拠点が、それぞれの地域やNPO・NGO等と連携を図りながら、さまざまな取り組みを通じてグローバルに社会貢献活動を推進しています。
戦略
「自然・環境保護」「青少年育成」「まちづくり」を3本柱として、社会貢献活動を展開しています。これらの活動を通して、2030年に向けての国際社会共通の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け積極的に取り組んでいます。
自然・環境保護
より良い自然を次世代に引き継ぐために環境保全活動を積極的に行い、持続可能な地球環境の実現を目指します。
青少年育成
次世代を担う子どもたちの健全な成長を支援し、将来にわたり社会に貢献できる人づくりを目指します。
まちづくり
すべての人たちが、安全・安心で住みやすく活力ある「まちづくり」を進め、社会全体の発展を目指します。
主な取り組み
自然・環境保護
世界共通の課題であるカーボンニュートラルへの寄与や環境保護を目的に、各国の事業所周辺地域で植樹などの活動を実施しています。また、事業所近隣海岸、河川の清掃などを通じて環境保全に取り組んでいます。
森と海を育む「GREEN&BLUEプロジェクト」
陸および海洋系植物のCO₂吸収力を活用して、カーボンニュートラル社会実現へ貢献することをねらいとした活動で植樹、間伐等の森林整備や、マングローブ林の育成・再生等の活動を世界各地のアイシングループ拠点で取り組んでいます。
2023年から2030年までに80万本の植樹を目標としています。
2024年度の主な植樹実績
場所 | 24年度実績 | 累計(23年度~) |
---|---|---|
アジア(日本・中国) | 170,600本 | 233,600本 |
アセアン・インド | 19,000本 | 105,000本 |
欧米(米州・欧州) | 6,700本 | 16,600本 |
合計 | 196,300本 | 355,200本 |


長野県との「森林の里親契約」
アイシンが工業用水として利用している矢作川源流域の根羽村の「森林(もり)の里親促進事業」を支援し、近隣大学の協力により人と森をつなぐ「森づくり活動」を行いました。地域の自治体と連携して、環境学習や植樹活動などの体験を通して自然環境保護に取り組んでいます。

青少年育成
会社拠点のある地域の子どもたちに、アイシンの技術を活かしたものづくり講座などさまざまな教育支援を行っています。
また、スポーツを通じた地域社会の活性化と青少年育成に取り組んでいます。
アイシン環境学習プログラム
アイシングループは、行政・NPOと協働で、小学生を対象に日常生活におけるエコ活動の実践や環境意識の向上へと導く出前授業を年間を通して展開し、学びの機会を提供しています。
実施校 | 受講人数 | |
---|---|---|
2024年度実績 | 22校 | 1,693人 |
2006年からの延べ実績 | 460校 | 37,598人 |

アイシンのスポーツチームによるスポーツクリニック開催
B.LEAGUE所属の「シーホース三河」によるバスケットボールスクールや相撲部による近隣保育園での相撲交流会、餅つきを開催しています。また、バレーボール部「ティルマーレ」による小学生を対象としたスポーツクリニック開催などスポーツにふれ合う機会を提供しています。

まちづくり
会社拠点周辺地域の皆さまやNPO・NGOとコミュニケーションを図り、交通安全、健康・福祉、地域支援、循環型社会への貢献など幅広い分野にわたる活動に取り組んでいます。
世界各拠点での交通安全活動
自動車産業の一員として、世界にあるアイシングループの全拠点において、「交通事故死傷者ゼロ社会」の実現に向けて地域社会に対する交通安全教育・啓発活動を推進しています。
(2024年度実績 205活動)

世界各国での幅広い分野にわたる寄付
実活動での支援が困難な領域に対し、世界各国で寄付を実施しています。食料・衣料品、学用品・おもちゃなどをはじめ、「寄付金付き自動販売機」の購入金額の一部を難病児支援や途上国への水支援などを目的に外部団体へ寄付しています。また開発途上国に給食を支援する「TABLE FOR TWO活動」を2009年から継続し、これまでに累計210万食を提供しています。
アイシングループは、12年連続で最高位であるプラチナパートナーに認定されています。

社会貢献活動支出額
国際的ガイドラインであるB4SI(Business for Societal Impact)フレームワークを参考に、社会貢献活動支出額を右記下記3分類へ層別。
(単位:百万円)
チャリティ・寄付 | 90 |
---|---|
コミュニティ投資 | 935 |
商業的イニシアチブ | 1,828 |
合計 | 2,853 |