クルマの電動化が自動車業界を大きく変える中、アイシンは新たな時代に対応すべく、これまでの自動車部品の開発で培った技術・知見を基礎に、電動化に貢献するさまざまな技術を開発しています。クルマをよく知るアイシンならではの革新的な製品で、これからも世界中のお客様に「感動」をお届けしていきます。

電動ユニットのラインアップ

世界各国の電源構成、カーボンニュートラル達成に向けた政策、お客様のニーズなどのさまざまな要因により、最適な電動ユニットは地域ごとで異なります。アイシンでは、電気自動車(BEV)・ハイブリッド車(HEV)・プラグインハイブリッド車(PHEV)向けに電動ユニットをフルラインアップでそろえ、お客様のあらゆる要望にも対応できる開発体制を構築しています。

最重要製品と位置付けるBEV向けeAxleの「第2世代」は、BluE Nexus・デンソーと共同で開発しています。最新の高効率化・低コスト化技術を採用し、小型化にこだわったスモールから高出力を特長にしたラージまで、個性の異なる3種類のモデルを用意。高効率を追求したベースとなるミディアムでは、空力デバイスと組み合わせ、車両トータルで約15%の電費向上を可能にします。

さらに「第3世代」では、モーターやギアトレインの刷新による圧倒的な高効率・小型化を図っています。第2世代の体積1/2を実現することで、あらゆる車両に適応する搭載性、広い車室・荷室空間の確保、バッテリー搭載スペースの拡大、電費向上によるバッテリー搭載量の低減など、お客様の新しいクルマづくりに幅広く貢献していきます。

幅広い製品群で挑む電動化

アイシンの強みは、長年に渡り自動車業界をけん引してきた技術の蓄積と幅広い知見にあります。「電動ユニット」に留まらず、クルマを止める力を電気として回収することでエネルギーの有効活用に貢献する「ブレーキ」、走行抵抗を低減する「空力デバイス」、バッテリーの温度を最適に保ち効率を上げる「熱マネジメントデバイス」を合わせた4つの領域で、「高効率」で「小型」な魅力ある製品を開発。さらに、それらを組み合わせ、統合制御することで車両全体の電動化に貢献していきます。

電動化に関する研究開発

東北マグネットインスティテュートと共同で「NANOMET®」を用いた「超高効率モーター」を開発