クルマの電動化が自動車業界を大きく変える中、アイシンは新たな時代に対応すべく、これまでの自動車部品の開発で培った技術・知見を基礎に、電動化に貢献するさまざまな技術を開発しています。クルマをよく知るアイシンならではの革新的な製品で、これからも世界中のお客様に「感動」をお届けしていきます。

eAxleのラインアップ

地域によって異なるエネルギー事情を考慮し、アイシンはフルラインアップの電動ユニットの開発を進めています。その中でもBEV向けのeAxleを最重要製品と位置づけ、すでに量産している第1世代のeAxleをさらに高効率化・小型化し、ラインアップを拡充した第2世代・第3世代の開発をしています。

「第2世代」は、BluE Nexus・デンソーと共同で開発しています。最新の高効率化・低コスト化技術を採用し、小型化にこだわったスモールから高出力を特長にしたラージ、商用車向けまで、個性の異なるモデルを用意。
さらに「第3世代」では第2世代の体積1/2を実現し、圧倒的な高効率・小型化を図ります。
また「第3世代」をベースに、熱マネジメント、電力変換器を統合した「Xin1」の開発も推進。あらゆる車両に適応する搭載性、車室スペースの拡大、電費向上によるバッテリー搭載量の低減など、新しいクルマづくりに幅広く貢献していきます。

幅広い製品群で挑む電動化

アイシンの強みは、長年に渡り自動車業界をけん引してきた技術の蓄積と幅広い知見にあります。幅広い製品群や工法を活かして、eAxleだけではなく車全体での電費向上に貢献するさまざまな製品の開発を進めています。
車を止める力を電気として回収することで電費向上に貢献する「回生協調ブレーキ」もラインアップを拡充していきます。また、車の走行時の空気抵抗を低減する「空力デバイス」、熱マネジメントデバイスの統合などにより、車両全体で18%以上の電費向上の目途づけをしています。
素形材技術、熱マネジメント技術、衝突設計・解析技術を活かした電池骨格を中心とする機能統合ボデーなど、BEV化をチャンスと捉えた高付加価値商品の開発にも取り組んでいます。

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統合報告書 2023