2024年 社長年頭挨拶(要旨)

2024.01.04

事業展開

 石川県能登地方を震源とする地震により、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。被災地の皆さまのご無事と一日も早い復旧と復興を心よりお祈り申し上げます。

 新年の社長年頭挨拶のメッセージの要旨は以下のとおりです。

アイシンの「フルモデルチェンジ」は着実に進行中

 2023年は、2030年に向けた中長期戦略を策定し、戦略実行に向けたアクションを具体化してきました。なかでも電動化と知能化を中心とした「成長領域へのシフト」には手応えを感じています。2024年は、事業の”中身”を変え、”質”を上げる「フルモデルチェンジ」の3年の2年目と位置づけ、「成長領域へのリソーセスシフト」と「既存領域の収益性向上」を両輪で進めながら、新たな取り組みにも挑戦していきます。
 自動車業界は先が見通せない状況が続きますが、「スピーディー&アジャイル」に経営の舵取りを行っていきます。

<成長領域へのリソーセスシフト>クルマ全体のBEV化と知能化への対応
・最重点製品であるeAxleについては、これまでの3in1構成に熱マネジメント、電力変換機能を加えたXin12027年度投入に向け開発加速。
・既存のダイカストマシンを活用した分割構造のギガキャスト試作品の生産を開始し、各カーメーカーへの提案を強化。
・電動化の進展で大幅な生産拡大を見込む回生協調ブレーキに対しては、人員、生産拠点、生産ラインなどグループのリソーセスを最大限活用し、リーンな生産体制を検討。
・周辺監視と乗員状態検知、ドア開閉を組み合わせた安心・快適エントリーの知能化を強化。

<新たな取り組み領域>
・グループ経営強化により、経営リソーセスを最適配分しながら、グループ各社の収益体質を抜本的に見直し。
・国内17工場を一体管理するグループ生産本部を新設。工場横断での製造機能強化や工場間の製品入替えなど環境変化に強い生産基盤を構築。
・バリューチェーン事業の強化。(エネルギー、アフターマーケット、移動サービス他)

<「全員が“元気に挑戦”し、“育つ”会社」へ>
・年齢・性別・国籍を問わず多様な個人の挑戦・成長を支える施策の活用促進。
・自律的に変革を起こせる「プロ人材」の育成・成長と一人ひとりのチャレンジを加速・後押しする人事諸制度の活用促進。
・組織・階層を超え、本音でぶつかり合える風通しの良い職場風土づくり。

 アイシンは、クルマづくりを最もよく知る自動車部品メーカーとして、経営理念である「移動に感動を、未来に笑顔を。」の実現に向け、今年もアイシングループ一丸となって元気に取り組みを進めていきます。