ILY-Aiを用いた実証実験がNEDO技術開発テーマとして採択

2020.09.02

事業展開

 当社は2015年からパーソナルモビリティ「ILY-Ai」の開発を進め、事業拡大に向けた取り組みを行っています。この度、ILY-Aiを用いた実証実験が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術開発テーマとして採択されました。

 今回NEDOが推進するのは、「遠隔・非対面・非接触」での配送サービスを実現するための自動走行ロボットの技術開発及び開発成果の実証で、12社が参画しそれぞれのテーマに応じた実証実験を行います。その中で、アイシン精機としてはILY-Aiを用いた「大型商業施設向け店舗から駐車場への商品自動配送サービスの実現」をテーマとしています。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、事前に注文をした商品をピックアップ方式、ドライブスルー方式で受け取ることができるなど、買い物においても新しいニーズが生まれています。そのような中、人との接触を極力少なくする手段として、施設内、駐車場で、自律走行可能なILY-Aiを用いて食品などの商品の配送を行うシステムを検討しています。今回この実証実験をトヨタオートモールクリエイトが運営するショッピングセンター「カラフルタウン岐阜」(岐阜県岐阜市)において9月から1年間実施し、技術の向上および事業性の確認を行っていきます。

 ILY-Aiは、2015年に開発を始めたパーソナルモビリティです。カートになったり、子供と一緒に乗車したりと、シーンに合わせた様々な使い方ができ、"移動"における多様な用途に応えます。開発着手以降、様々な場面を想定した実証実験を行ってきており、2020年3月には商業施設における一般利用を目的としたリース事業を開始しました。カメラや2次元/3次元レーザーを活用した知能化安全技術の開発も加速しています。

 アイシンはこれからも安全な移動・輸送、住み続けられるまちづくりを実現する新しい価値を提供していきます。

 NEDOからのプレスリリース:https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101347.html