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アイシン、自動変速機の海外生産実証事業が 経済産業省令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金に採択
2025.10.17
事業展開
当社は、経済産業省が公募する「令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(大型実証 非ASEAN加盟国)」に応募し、「インド/日本品質自動変速機の海外生産実証事業」が採択されました。
経済産業省は、本プログラムによって日本企業がグローバルサウス諸国において行う大型実証事業を支援することにより、当該地域の市場活性化と日本との経済連携強化をめざしています。
当社は本支援を受け、インドにおいて無段自動変速機(CVT)の生産実証を進めます。当社は既にインドでeAxleの現地生産を行っていますが、今回のCVTはeAxleと比較して構造が複雑であり、現地生産の難易度がより高い製品といえます。この度、インド現地法人である AISIN AUTOMOTIVE HARYANA Pvt. Ltd. (AHL)に生産設備を設置し、日本と同等の品質を維持しながら、低コストでのCVT生産をめざします。あわせて、現地仕入先の育成・活用を通じて、現地調達の可能性についても検証を行っていきます。
本事業であるインドでのCVT生産計画は、AHLにとって過去に例のない大規模な先行投資であり、長期的な投資回収期間が見込まれます。この巨額な初期投資に伴う財務的負荷に加え、海外初のCVT生産に伴う技術的・商業的なリスクから、事業化の意思決定においては極めて慎重な判断が求められています。
そこで、日本国政府からの本支援を受けることで、実証事業を迅速に推進し、これらのリスクを低減することが可能となります。この支援により、海外の主要競合企業に先んじて商業化の意思決定をタイムリーに行い、成長市場における日本企業の競争優位性を確保するために不可欠な基盤が確立されます。
当社は、インドにおいてCVTの現地生産を実現することで、需要および生産の拡大に加え、日本からの部品輸出による市場拡大や現地での雇用創出を見込んでいます。また、燃費性能に優れたCVTの普及により、自動車のCO₂排出量削減に貢献し、グローバルでのカーボンニュートラル実現にも寄与します。
アイシンはこれからも、環境や社会をより良いものにする技術開発を促進し、経営理念である「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を実現していきます。
※ グローバルサウス諸国
ASEAN、インド、中東、アフリカ、中南米、太平洋島嶼国等
※ 本リリースに記載された情報は現時点でのものであり、事前の予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
<関連リンク>
・令和6年度補正「グローバルサウス未来志向型 共創等事業費補助金(大型実証 非ASEAN加盟国:一次公募)」に係る間接補助事業者の採択結果について
・グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(大型実証 非ASEAN加盟国)