2025年中期経営計画を策定
~今後3年で戦略費用5,000億円を追加投入し、BEV化・知能化への対応を加速~

2023.09.14

IR

 当社は、2023914日に「中長期事業戦略説明会」を開催しました。
 自動車業界を取り巻く環境は劇的な変化を続け、クルマの構造や求められる価値が大きく変わっています。アイシンはこの変化を成長機会とし、培ってきた強みを生かして経営理念に掲げる「”移動”に感動を、未来に笑顔を。」を実現するために、「2030年にめざす姿」を改めて見定め、事業の成長戦略、2030年を見据えた2025年中期経営計画を策定しました。

 説明内容の要旨は以下のとおりです。

 

1.2030年にめざす姿

・クルマ全体で電費に貢献できる「高付加価値なBEV商材」や、ユーザーエクスペリエンスを高める「安心快適製品」を提供することでBEV化、知能化に応えていきます。

・ポートフォリオ変革により、BEV商材、安心快適エントリー、ブレーキを成長領域と定め、2030年には5.5兆~6兆円水準の売上をめざします。

・今後3年間で、グループ全体での収益体質強化や保有資産の圧縮により5,000億円を創出し、さらなる成長領域への投資や追加株主還元に振り向けます。また、リスキリング等で2025年までの累計で3,000人規模の人員をシフトしていきます。

 

2.事業の成長戦略

【電動化・BEV化への対応】
①eAxle
・小型化技術・熱マネジメント技術・様々な部品を仕立て上げるパッケージ技術とそれらを統合制御した「Xin1」を2027年市場投入予定の第3世代のラインアップとして追加。

②電池骨格
・車載電池を衝突から保護するだけでなく、電費改善・電池劣化抑制のための温度管理を加えた電池骨格の開発を加速。

・部品点数低減を実現させるためにギガキャストなどを活用した機能統合ボデー部品を企画・提案。

③ブレーキ
BEV市場でさらに需要拡大が見込まれる回生協調ブレーキや電動パーキングブレーキなどの付加価値の高い製品を拡販し、事業規模を拡大していきます。

 
【知能化への対応】
・ブレーキを使ってクルマ全体の動きを制御することに加えて、eAxleやステアリングなど、走る、曲がる、止まるに関わる製品を組み合わせた車両統合制御により、クルマの価値向上に貢献。

・パワースライドドアなどのシステム製品にソナーやカメラで行うセンシング機能を付加して、認知・判断・動作の一連を統合し、状況に応じた安全支援や行動予測などが可能な「ストレスフリーエントリー」や「快適移動空間」を実現。

 

3.2030年を見据えた2025年中期計画

2025年の中期経営目標は、「事業ポートフォリオの入れ替え」「既存製品の収益性向上」「成長領域へのリソーセスシフト」とパワートレインユニット販売台数の増加等により、売上高5兆円、営業利益3,000億円以上、営業利益率6%以上、ROIC10%以上とします。

・持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に向けて、成長領域での事業拡大と資本効率の向上を図り、PBR1倍超の早期実現をめざします。

 

■「中長期事業説明会」の関連資料は下記のリンクよりダウンロードいただけます。

/jp/investors/settlement/