「アイシン サステナビリティ説明会2022」を開催

2022.11.24

サステナビリティ

 当社は、ステークホルダーの皆様との対話を深め、当社のサステナビリティ実現に向けた取り組みを理解していただくことを目的として、「アイシン サステナビリティ説明会2022」を開催しました。
 自動車業界を取り巻く環境は、この1年でさらに厳しさを増し、「カーボンニュートラル」に対する世界の要求や「電動化」開発加速のニーズは急速に高まっています。また、それに伴いモビリティ社会そのものの在り方が大きく変わってきています。
 アイシンは、経営理念に掲げる「”移動”に感動を、未来に笑顔を。」を軸に、クルマによる移動だけではなく、人の心をも動かすようなあらゆる移動体験により、世界中のお客様に感動をお届けし、笑顔になってもらうことに挑戦しています。

説明内容の要旨は以下のとおりです。


1.電動化領域での競争力強化
・電動ユニット、熱マネジメントデバイスや回生協調ブレーキ、空力デバイスなど、これまで培ってきた幅広い製品・技術による車両全体のエネルギー効率化の取り組みを加速。電気自動車(BEV)のトータル電費向上目標を2025年までに15%以上へと引き上げ。
(昨年の公表内容:2025年電気自動車(BEV)のトータル電費向上目標10%以上)

・特に競争の激しいeAxle※1は開発を加速。2025年投入の第2世代モデルは全車格へのラインアップを進めているほか、2027年投入目標の第3世代モデルでは、革新技術を盛り込むことで圧倒的な小型化を実現。すでに試作が完了し実車搭載で検証を開始している。
1 :「eAxle」は、株式会社BluE Nexus、当社、株式会社デンソー3社の共同開発。

eAxleをはじめとする電動ユニットはグローバルで生産体制を構築。 2025450万基生産体制に向け、日本国内で約1,000億円2、米中その他で約1,000億円3の投資を計画。
(昨年公表内容:2021年~2025年の5年間で電動化への新規投資2,700億円 ※2、※3はその内数)

電動ユニット向けモーターは、新材料の活用等による低コスト化など、競争力強化に向けた技術開発を進める。
自社生産数は2025年に約400万個を予定しており、2021年比 4倍に増加。

・電費向上に大きく寄与する回生協調ブレーキおよびモビリティ社会の変化により需要が拡大する電動パーキングブレーキはともに生産数、売上が拡大。2030年に向け2倍以上(2022年比)の生産数に。

 
2.“移動”に感動を与える安心・快適・利便なモビリティの実現
・コアコンピタンスであるアクチュエーター技術を軸に、センシングを活用したエントリーシステムや、快適な車内空間デバイス、安心に繋がる見守り機能や置き去り検知などの開発にも取り組み、モビリティ全体の安心・快適・利便に貢献。

・強みであるパワースライドドアシステムの技術を発展させ、市場拡大が続くSUVに搭載可能な新リンク式パワードア(LPD)を開発。2024年に市場投入予定。


3
.生産カーボンニュートラル推進と環境技術の事業化
・「動力源・熱源・無駄レス」、「クリーンエネルギー」、「廃棄物ゼロをめざした資源循環」の3つの軸で取り組みを加速し、生産カーボンニュートラルを2035年までに達成する。さらに、2040年には地球環境と人に優しいゼロエミッション工場を実現する。
(従来の公表内容:生産カーボンニュートラルを2050年にまでに達成)

CO2固定化やペロブスカイト太陽電池などの環境技術をさらに進化させ、順次実証・市場への展開を推進。
環境分野において1,000億円規模の事業化をめざす。


4.グループリソーセスの最適配分によるサステナブルな経営
・持続的成長の実現に向け、社会課題の解決や安心・快適・利便への貢献度が高く、収益性の高い戦略事業へアイシングループのリソーセスを振り向け、ポートフォリオを入れ替える。

・設備投資、研究開発投資においては、ソリューション型商品4への戦略投資を加速。戦略事業への新規投資に加え、資産圧縮や既存設備の戦略事業への転用を並行して進めることにより、事業資産を1.5兆円水準でコントロールしながら全体におけるソリューション型商品に資する資産の比率を高めていく。
4 :「ソリューション型商品」は、CASE関連をはじめ社会課題解決への貢献を目的とした製品・サービスを対象とする。

 

■「アイシン サステナビリティ説明会2022」の関連資料はこちらよりダウンロードいただけます。