超小型EV用駆動ユニットを新開発 トヨタ「C+pod」に搭載

2021.01.13

技術情報

 当社は、新たに超小型EV用駆動ユニットを開発し、2020年12月に発売したトヨタ自動車「C+podに搭載されました。
「C+pod」は、日常の移動を支える2人乗りの超小型EVです。老若男女問わず、買い物や外出に気軽に利用できるほか、企業でもお客様への巡回、訪問といった近距離移動の用途で活用できる、環境に良い新たなカテゴリーの車両としてトヨタ自動車が開発したものです。
アイシングループではこれまで、トランスミッション開発で培った技術やノウハウを基に、ハイブリッドトランスミッションやeAxleなどクルマの電動化に対応する電動駆動ユニットを幅広いバリエーションで提案してきました。

 今回開発した商品は、2016年発売のトヨタ自動車「プリウス」のE-Fourとして後輪駆動用に搭載された電気式4WDユニットの構造を活用し、超小型EVの主駆動用として新たに開発したものです。電気式4WDユニットでは、4WD走行比率を考慮して、磁力による引きずり損失がない誘導モーター(永久磁石レス)を採用したのに対し、本商品では永久磁石同期モーターを採用することで、主駆動用としての高い出力を確保しました。また、ギヤトレインを2軸から3軸にレイアウト変更することで軸方向(横幅)を小型化し、車幅の狭い本車両への搭載を可能にしています。

 アイシンはこれからも、クルマの電動化に対応する新たな商品・技術の開発を追求し、持続可能な地球環境に貢献していきます。


トヨタ自動車「C+pod」