アイシングループ、チョイソコ運行エリア全国10か所に拡大

2020.10.01

事業展開

 当社は、乗り合い送迎サービス「チョイソコ」の運行エリアを拡大します。10 月から新たに愛知県岡崎市、愛知県幸田町、岐阜県各務原市、滋賀県竜王町(運営主体:竜王MaaS協議会)、長崎県五島市、長崎県雲仙市(運営主体:長崎トヨペット株式会社)の6か所の運行を開始し、すでに運行している愛知県豊明市、群馬県明和町(運営主体:社会福祉法人明和町社会福祉協議会、群馬トヨタ自動車株式会社)、兵庫県猪名川町(運営主体:ネッツトヨタ神戸株式会社)、鹿児島県志布志市(運営主体:トヨタカローラ鹿児島株式会社)と合わせて全国で10か所の運行エリアとなります。

 乗り合い送迎サービス「チョイソコ」は、高齢者を中心とした人々の健康維持・増進をめざした移動支援サービスです。高齢化が進む中で、"買い物難民"や自力での通院が困難である"医療難民"の増加が社会問題となっており、このような問題の解決に向け、地域の皆様と医療機関や公共施設、フィットネス・スーパーマーケット等の施設を結ぶ移動支援を行うことで、高齢者を中心とした人々の外出機会を創出します。地図上のルートの計算には、アイシングループ内で培ったカーナビゲーションの技術を応用し、複数の利用者の目的地・到着時刻を考慮した最適な乗り合わせたルートを算出できる仕組みとなっています。

 2018年7月より愛知県豊明市で実証実験を開始して以降、アイシン精機が直接、地方自治体と運行を行う地域のほか、トヨタ販売店がチョイソコの運営主体となるスタイルでの運行も徐々に広がりつつあります。高齢者の免許返納による移動機会の減少など、地方が抱える課題を地元に根差した販売店ならでは視点で捉え、「チョイソコ」をひとつの手段として課題解決に繋げています。
さらに、チョイソコの専用システムを応用することで、コロナ禍でのお弁当配達や児童送迎など地域特性やニーズに合わせたサービスを付加して運行をしているエリアもあります。

 今後、2020年度にかけて全国20か所程度にまで運行エリアを拡大するとともに、チョイソコの車両にカメラやセンサーを取り付けて運航することで、大気汚染の検知や、道路の破損状況の検知をもとにした災害現場のマッピングをするなど、乗り合い送迎サービスに新しい価値を付加した複次的なサービスを提供していけるパッケージの拡充を検討しています。

 アイシンはこれからも、誰もが安心・安全に"移動"でき、健全な生活を送ることができる社会の実現に向け、新しい
発想で提案を行っていきます。