社長年頭挨拶(要旨)

2019.01.07

事業展開


<昨年を振り返って>
自動車業界は100年に一度の大変革の真っただ中にあり、私たちもCASEへの取り組みを強化していかなければ、今後生き残ることはできません。このため、現状に甘んじることなく、2つの構造改革を進めていかなくてはなりません。1つはCASE対応に向けた構造改革であり、もう1つは既存商品の競争力強化、ラインの生産性向上や働き方改革など、企業体質強化に向けた構造改革です。これらの構造改革を進めていくにあたり、グループの全員が共有すべき羅針盤として、行動指針を策定しました。この指針を基準に様々な取り組みを進める中、社内のマインドが変わり始めているという確かな手応えを感じています。しかし、まだまだスピード不足で、もっともっと加速していかなくてはならないと思っています。

<近年の世界状況>
近年の世界の状況は私たちが「変わる」のを待つことなく、大きく変化してきています。米中の新冷戦などリスクが高まっており、経済は2019年も下り坂の見込みです。
自動車業界は100年に一度の大変革期にありますが、そこに地政学的なリスクが加わったのが現在の経営環境です。アイシングループの売上もこれまでの右肩上がりとなる保証はどこにもないのです。

<私たちがすべきこと>
厳しい状況下において、私たちがすべきことはただ1つです。企業体質強化に向けた構造改革をもっともっと加速することです。私たちを取り巻く環境がどんなに厳しくても、それに負けない、強力な経営基盤を早期に築き上げていきたいと思います。
そのためにも、皆さんには、「今、私は何をすべきか」と自分に常に問いかけるようにしてほしいと思います。主語は「自分」です。会社をよくするためには、アイシングループ11万人一人ひとりがそれぞれの立場で、主体的に仕事の変革に取り組むことが必要不可欠です。今年は更なる高みを目指して、スピード感を持って変革に取り組んでください。
常識やルールはその時代や取り巻く環境に応じて作られているもので、環境が変われば変更されて当然です。今自分は何をすべきなのか、主体的に考えることからすべてが始まります。まだ踏み出せていない人は、「変える」ための一歩を踏み出してください。一歩踏み出せた人はもう一歩踏み出してください。それぞれが変わっていくことができれば、必ずアイシングループはもっと強い会社になると私は信じています。

<アイシン精機 新年始業式>
(日時)1月7日 午前10時00分~
(場所)アイシン精機 本社 共同館(愛知県 刈谷市)