モビリティの新時代を牽引していく
アイシン・ソフトウェアの先進的な開発領域

  • #ソフトウェア開発
  • #ソリューション

Contents

  • クルマの概念を変えてしまうほどの変革期におけるソフトウェア開発
  • アイシン・ソフトウェアの開発領域
  • クルマからまちづくりまで、アイシン・ソフトウェアが目指すこと
  • ソフトウェア中心の「課題解決型ものづくり」を

クルマの概念を変えてしまうほどの
変革期におけるソフトウェア開発

今まさに、100年に一度ともいわれる自動車業界の変革期に突入しています。特にここ近年では、「Connected(コネクティッド)」「Autonomous/Automated(自動化)」「Shared(シェアリング)」「Electric(電動化)」といった『CASE』と呼ばれる新たな領域で、技術革新が急速に進んでいます。こうした技術革新はクルマやモビリティを取り巻く環境だけでなく、その概念ごと大きく変えていると感じています。例えば、降車後スマートフォンの操作だけで駐車できる「自動バレー駐車」。駐車に人が介在しないことで利便性はもちろん、歩行者と自動車を分離することによる安全性も実現できます。

「ヒト・モノの移動」に対して、「新しい価値・サービス」を提供することが当たり前の時代になってきた今、こうした技術革新において「ソフトウェア」の重要性はますます大きくなるばかりです。

アイシン・ソフトウェアの
開発領域

当社が手がけるソフトウェアの数々は、今も多くのアイシン製品で活躍しています。
そもそも「ソフトウェア」とは、人間の身体でいうところの「脳」にあたる部分です。クルマという身体にはたくさんの素晴らしい部品が集結していますが、それらのパフォーマンスを最大限に発揮させるために、脳(ソフトウェア)が、身体(クルマ)全体に的確に指示を出し、互いに連携させます。ソフトウェアは、これから未来で求められるクルマづくりの、とても重要な部分を担っています。

ソフトウェアのことを「脳」のような存在だと例えましたが、現代のモビリティにおけるソフトウェアは「このボタンを押したらこう動く」といった単純なレスポンスだけでなく、ドライバーの視線や姿勢に合わせて、自動的に反応するものがとても増えてきています。例えば、運転者監視システム(DMS)や、車室監視システム(IMS)といったモニタリングシステムや、自動車とスマートフォンを連携するデジタルキーなどが挙げられます

これまで当たり前のように求められてきた「正しく速く動作する“正確なクルマ”」から、「ドライバーの動きを察知し、あらゆるアンサーを提案できる、“考えるクルマ”」へと、クルマに求められるものが変わってきています。

クルマからまちづくりまで、
アイシン・ソフトウェアが
目指すこと

これまで当社は四半世紀以上にわたって、クルマのシステム系・センサー系のソフトウェアに長く携わってきました。そうした知見と実績を持つ当社だからこそできる、新たな取り組みがいくつもあります。
まずは、社会に貢献できるソリューション型の製品開発。求められる課題に対して、各ドメインで手掛けてきたあらゆる製品の特長を活かしつつ組み合わせることで、今までにない新たな価値やサービスを提供することが可能です。
また、これまでアイシン・ソフトウェアが数多く手掛けてきたモビリティサービスを通じて、社会課題の解決に貢献するソリューション型製品の開発も得意分野のひとつです。高齢者を中心とした人々の健康維持・増進をめざした乗合送迎サービス『チョイソコ』は、利便性はもちろん、外出促進の“コトづくり”にも貢献します。

車両開発の進化を熟知したうえで活用し、環境改善に向けたエネルギー分野への拡充を行うことで、カーボンニュートラルにも対応します。自宅で電気をつくり出す家庭用燃料電池コージェネレーションシステムなど、クルマづくりだけでなく、まちづくりへもその領域を広げています。

ソフトウェア中心の
「課題解決型ものづくり」を

クルマにかかわらずモノを生み出すときの考え方が、「ソフトウェア・ファースト」へと変わってきています。これまでは、モノが完成した後工程でソフトウェアを考えるという流れが一般的でしたが、現在はソフトウェアも同時に開発を進めることが多くなってきました。アイシン・ソフトウェアとしてもカーメーカーと二人三脚で、ソフトウェア・ファーストの考えのもと課題解決型のものづくりに取り組んでいます。クルマの開発についても、これまでの歴史やノウハウを大切にしながら、未来を見据えたものづくりが進められるよう、全体を見通して開発を行っています。

従来のクルマづくりは、新技術の登場が契機となる「技術ドリブン」が主流でしたが、ソフトウェア開発は「何がしたいのか?」というイシューを特定する論点思考「イシュードリブン思考」によるものです。問題の本質を見極め、どう優先順位をつけてどう解決をしていくか。その論点が最も重要です。クルマの概念から考え尽くしていく高度なソフトウェア開発により、本当にユーザーが求める製品が多く生み出せると、私たちは確信しています。
モビリティの新時代を迎えるために。まだ見ぬ未来の社会の実現に向けて、よりスピード感をもって、開発を加速させていく存在でありたいと願っています。