一人ひとりのキャリアを後押しし、自らの価値を高められる環境を目指して

~従業員の人生の充実を考える、アイシンのシニア人材活躍推進~

2021.04.27

一人ひとりのキャリアを後押しし、自らの価値を高められる環境を目指して

アイシンでは、国籍・性別・LGBT等の多様な人種や性、障がいの有無などに関わらず、それぞれの個を尊重し、従業員一人ひとりが働きがいを持ち、個々の能力や個性を発揮し活躍できる企業を目指している。それは、年齢の違いについても同じだ。アイシンでは、再雇用制度を利用し働くシニア層の活躍にも力を入れている。

働き方の選択肢を増やし、従業員のモチベーションへつなげる

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BRダイバーシティ推進室 神谷室長

アイシンでは、イノベーションを起こし続ける組織であるためには、仕事の量ではなく質を追求することが重要な経営課題と認識し、「働きがい改革」に力を入れてきた。「働きがい改革」の一つとしてのダイバーシティ推進をさらにスピード感を持って推し進めるため、BR(ビジネスリフォーム)ダイバーシティ推進室を2021年4月に立ち上げた。この推進室では、性別、障がいの有無などに限らず、多様な人材の活躍推進をトータルでサポートし、ニーズや課題の吸い上げから、方針や施策の実行まで行っている。

アイシンでのシニア人材活躍推進の取り組みについて、BRダイバーシティ推進室の神谷室長に話を聞いた。

神谷は、シニア層の活躍の重要性について「急速に進む少子高齢化により、労働力不足が深刻になっている中で、一人ひとりが現役同様に能力を発揮し成果を出せる環境をつくることや、各個人の働き方の希望に応じて仕事のスタイルを選択することができ、やりがいをもって働いてもらえる環境を作ることが大事です。ダイバーシティ推進では、個々の違いに関わらず全従業員が活躍することを目指す『全体活躍』をキーワードに取り組みを推進しており、シニア層の活躍においては、定年後の再雇用を積極的に推進することで、多様性がうまれ、最終的に新たな価値の創造につながることを期待しています」と語る。

アイシンでは、現在845名(2021年4月1日時点)の従業員が再雇用制度を利用している。また、再雇用希望者の採用率は100%である。毎年、多くの従業員が自身のキャリアの中で、定年後も培った知識や経験を生かしたいというやる気で満ち溢れている。

「私たちはこれからもそんなやる気のあるシニア層一人ひとりが自立的にキャリアを描き、それに向けて学び続け、自分の価値を高めるという行動を後押しし、支援できるような場づくりをしたいです」と神谷は語る。そんな場づくり施策の一つであるアイシンの再雇用制度の特徴は、定年後も現役と同等の役職のまま働き続けることや、生活スタイルに合わせて業務の時間帯を調整できることなど、働き方の選択肢が多いことだ。従業員の多様な就労希望にこたえることで、それぞれが高いモチベーションで活躍することを可能にしている。さらに、キャリアを考える機会や新しいスキルを身に着ける機会を提供することで、個人の更なる働きがいの充実や自己実現を支援している。

シニア人材活躍推進の詳細はこちら→多様な人材の活躍推進

これまで培ってきた経験で広がる活躍の場

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走行安全第1制御技術部 村上さん

実際に再雇用制度を利用して活躍している、走行安全第1制御技術部の村上に話を聞いた。

村上は「電波でアイシンを有名にしたい」という志を持ってアイシンに入社し、これまでさまざまな部署で電波に関する企画・開発に取り組んできた。再雇用制度利用のきっかけを聞くと、「入社当時に掲げていた「電波でアイシンを有名にしたい」という気持ちが60歳を目前にしても消えておらず、定年後も自分が培ってきた経験や知見を活かして、電波に関わる企画・開発を極めたいという思いがありました」と村上は語る。その思いを上司へ伝え、再雇用制度を利用しアイシンで働き続ける決心をしたという。

現在は主に、これまで培ってきた電波の知識と企画・開発の経験を生かし、自動運転につながるセンシング技術の企画・研究を行っている。他にも、商品化が近い製品の相談役や社外での学会に参加するなど活躍の場を広げている。こうしてやりたいことをやり続けられているのは、現役と同等に役職をもって働き続けられる制度があるからだと村上は語る。

アイシンではシニア人材活躍推進の施策として、従業員に対してキャリアを見直すことやアイシンを退職した後の人生をイメージするなどの機会を提供している。村上も、定年後のライフ設計のシミュレーションを行い、アイシンを退職した後の生活をイメージしてみたという。これまで定年後の生活やキャリアを考える機会がなかったため、印象に残る経験になったそうだ。

再雇用制度を通してアイシンで働く今、成し遂げたいことを村上に聞くと、「これまでの人生のなかで、多くの時間を仕事に費やしてきました。その中でも、自分一人だけの力ではなく周りの方々に助けられ、刺激を受けてきたからこそ『電波でアイシンを有名にしたい』という思いを持ち続けられたのだと思います。今度は、自分が培ってきた経験を生かして後進の助けになり、少しでもアイシンへ恩返しをしたいです」と語る。

それぞれの能力や個性を発揮し活躍できる企業を目指して

「シニアの活躍において、多様な働き方の提案や、活躍の機会や場所の創出が重要です。従業員一人ひとりがプロフェッショナルとしての能力や個性を発揮し活躍できる企業を目指し、キャリアの描き方から働きがいが持てる環境の設備など、やらなくてはならないことがまだまだあります」と神谷は語る。

アイシンでは、年齢にかかわらず一人ひとりが働きがいを感じてもらい、新たな価値を生みだすため、これからもダイバーシティ推進を加速させていく。