エネファーム付きマンションで実現できる暮らしとは?
2022/05/13 (更新日:2022/05/25)

自宅でガスを使って電気を創るなど、様々なメリットが考えられるエネファームtype S。
そんなエネファーム備え付けのマンションもあるのを知っていますか?
エネファーム付マンションの着工件数は、全国で増加傾向にあります(※)。
このページでは、エネファーム付きマンションのメリットや注意点について解説します。
※施工事例数:1件(2016年)から27件(2020年)に増加(2021年9月29日時点)。
(※)参照元:コージェネ財団 全国エネファーム集合住宅採用リスト
エネファーム付きマンションのメリット
マンションなど集合住宅にエネファームtype Sがあれば、様々なメリットが受けられます。
ここからは、エネファーム付きマンションで実現できる暮らし、メリットをご紹介します。
必要な電気を自分で創ることができる(発電機能)
エネファームtype Sは、ガス内の水素を空気中の酸素と化学反応させ、自宅で電気を生み出すシステム。24時間休まずに稼働させられるので、電気の地産地消が実現できます(設備保全のための停止日あり)。
またエネファームtype Sでは、発電時に発生する熱を利用して、お湯を沸かすことも可能です。
エネファームtype Sはガスのエネルギーを余すところなく利用する、賢い設備なのです。
停電時でも電気が使える
エネファームtype Sは、燃料ガスの成分に含まれる水素と空気中の酸素さえあれば、電気とお湯を生み出し続けることができます(停電発生時に設備が停止していた場合を除く)。
そのため、もし災害で停電が発生しても、最低限の暮らしを確保することが可能です。
エネルギー効率を上げられる
家庭で購入している電気は、火力発電所などで発電した電気を、送電線を通して各家庭に届けられます。実はこの過程で、発電に使われる一次エネルギーの半分以上が無駄になってしまっているのです。
一方でエネファームtype Sは、電気を使うところで発電をするシステム、つまり各家庭で電気を創るシステムです。購入電力と違い送電ロスをなくすことが出来ます。
さらに発電時の熱を給湯にも利用するため、エネルギーロスを減らすことも可能です。
エネルギーを見える化できる
エネファームtype Sは、現在の発電量や使用している電気・ガスの量を、自宅のリモコンやお手持ちのスマホの専用アプリ(※)から確認できます。
この機能をうまく活用することで、毎日のエネルギーの使用状況を確認できるため家族の節電意識を高めることもできるでしょう。
※エネファームtype Sが無線LAN接続されている場合に限る
マンションにエネファームは後付けできる?
様々なメリットが期待できるエネファーム付きマンション。
ただし、すでに住んでいる集合住宅については、設置・設計上の観点から後付けすることが難しいので、注意が必要です(2022年4月時点)。
設計段階でエネファームtype Sを想定に入れる必要がある
マンションにエネファームtype Sを後付けするのは難しいことから、基本的には新築時の設計段階でエネファームtype S導入を想定した造りにしておく必要があります。
エネファーム付きマンションは、この基準を満たした物件であるということになります。
マンションで発電できるのはエネファームだけ
エネファームtype Sには、エネルギー効率を上げる機能が備わっており、「環境性」「先進性」などをコンセプトにするマンションに採用されるケースが増えてきています。
加えてエネファームtype Sは、停電時にも発電できることから、災害時にも家族に安心をもたらす存在になってくれるでしょう。
ただし、エネファームtype Sは集合住宅などマンションへの後付けが難しいのが実情です。
そのため、マンションなどでエネファームtype Sを設置したい場合は、「エネファーム付き」の物件から選ぶようにしてください。