エネファームのメリットと知っておいてほしいこと
2022/03/24 (更新日:2022/04/28)
ガスを燃料にしてお湯と電気を生み出す「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」、
通称「エネファーム」。
そのメリットと、上手に活用するためのアドバイスをまとめます。
エネファームの4つのメリット
エネファームを導入すると得られる、4つのメリットをご紹介します。
自家発電だから、光熱費が節約できる
自宅で使う電気の一部をエネファームの自家発電でまかなえば、毎月の光熱費を削減することができます。
年々光熱費が値上がりしている状況(2022年2月調査時点)なので、負担を減らせると喜ばれているポイントです。
エネファームはガスから電気を作り出します。
自宅で電気を作るので、購入電力を減らすことが可能です。
「その分ガス代が高くなるのでは?」と心配されるかもしれませんが、エネファーム専用のプランを提供しているガス会社も多数あり、専用プランを適用することでガスをおトクに利用することが可能です。
ガスと電気、トータルで光熱費を削減することが可能です。
※ご家庭の使用状況によっては光熱費が下がらない場合があります。
加えて、エネファームは台所リモコンやスマホアプリから電気使用量をリアルタイムで確認できるため、家族の節電意識も高められます。
これらを上手に活用すれば、光熱費を削減することも可能です。
24時間発電で停電の備えに
エネファームtype Sは停電時でも電気が使えます。
エネファームが発電中に停電が起きた場合、ガス供給状態であればエネファームの発電は継続され、700Wまでの電気を使用することができます。
24時間発電しているから、いつ起こるかわからない停電の備えに最適です。
エネファームが発電した電力は、停電時専用コンセントから使用することができ、
夜暗い中でも灯りをともすことが可能です。
※停電時自立発電モデル(停電時発電継続仕様)のみの機能
フレキシブルで自由にレイアウトできる
エネファームtype Sはコンパクト設計になっています。
狭小地や限られたスペースでもすっきりと設置できるようになっています。
エネファーム type Sでは、燃料電池ユニットの設置に必要なスペースは、わずか0.72㎡。
別途、熱源機の設置スペースが必要にはなるものの、角場所など狭い場所にもフレキシブルに対応できます。
さらに、既存の給湯器はそのままにエネファームを追加で設置する「後付け設置」も可能。
ただし機種によるので、詳しくは販売店までお問い合わせください。
日々の暮らしで温暖化対策に貢献
「ガスによって発電と給湯が同時に行える」というエネファームのエネルギー効率の良さから、
石油や天然ガスでつくるエネルギーの消費を減らすことができます。
つまり、自宅発電をしながら地球温暖化対策にも貢献できるということです。
例えばエネファーム(都市ガス 13A(LNG))の場合、
従来の火力発電+給湯器のシステムに比べ、年間CO2排出量を約1.5t削減※。
加えて、エネルギー発生時に有毒物質を排出する石油の使用量を抑えられるので、地球温暖化や環境汚染の防止に繋がります。
※当社試算条件によるシミュレーションの一例です。電気・ガスの使用状況等により異なります。
試算条件
- CO2 排出係数
- 電気: 0.65kg-CO2/kWh
(「地球温暖化対策計画(2016年5月)」の 2013 年度火力電源平均係数より) - 都市ガス: 2.29kg-CO2/㎥(ガス会社様データ)
- 電気: 0.65kg-CO2/kWh
- 年間負荷
- 給湯: 17.3GJ、調理: 2.2GJ、 冷房: 6.8GJ、暖房: 19.1GJ、
電力(家電、照明など): 14.7GJ[戸建住宅、4人家族を想定]
- 給湯: 17.3GJ、調理: 2.2GJ、 冷房: 6.8GJ、暖房: 19.1GJ、
- 使用機器(主なもの)
- 従来システム: ガス給湯暖房機、ガス温水床暖房、ガス温水浴室暖房乾燥機、電気エアコン
- エネファーム type S: エネファーム type S、ガス温水床暖房、ガス温水浴室暖房乾燥機、電気エアコン
- 太陽光発電:公称最大出力 4kW、設置条件:方位角 0度(真南)、傾斜角 27度
エネファーム導入前に知っておきたい4つのこと
メリットをふまえて、
エネファームの製品特性として事前に知っておいてほしい4つのことを紹介します。
給湯機能だけでなく発電機能に注目
エネファームは給湯設備の仲間に分類されています。
エネファームとその他の給湯設備の大きな違いは「発電」機能の有無。
エネファームは太陽光発電と同様、日常生活や非常時に電気もお湯も自宅で作って使える「給湯器付き発電システム」です。
自宅で発電できることにより光熱費が削減でき、
さらに非常時※の備えにもなることから、導入を判断される方もいらっしゃいます。
※ガス供給状態である場合
27日間に一度は発電を停止(サポート機能あり)
エネファームtype Sは停電時でも発電を継続する機能があり、
ガスが供給されている限り、非常時でも24時間発電が可能です。
ただしエネファームは、ガスマイコンメータの保安機能を正常に作動させるため、
26日間連続運転した後に24時間以上発電を停止する仕組みになっています(その後また26日連続運転)。
この発電停止日と停電日が重なってしまうと電気が使えません。
そのため、発電停止日を調整する「停電時自立発電継続サポート」といったオプションサービスが提供されています。
このサポートは、台風など停電が予測される災害の日程がわかっている場合に、
気象予測を基にエネファームの発電停止日を自動で調整するサービス。
「エネファームアプリII」から簡単に申込みができ、無料で始められるので、
ぜひチェックしてみてください。
導入費用などを自治体の補助金で一部カバーできる
エネファームにかかる費用としては、
導入時に支払う本体代と設置工事の費用、その後の点検費・メンテナンス費用などが挙げられます。
導入にあたっては自治体でエネファーム補助・支援制度があるところもあり、
初期費用や交換・修繕費用の一部をカバーできる場合もあります。
制度を上手に利用して、お得に自家発電の暮らしをスタートさせましょう!
なお、エネファーム補助・支援制度に関する諸条件・詳細については、
お住いの自治体やお近くの販売店にお問い合わせください。
ガス利用量は増えるが、お得なガス料金プランでカバー
エネファームはガスを使った発電であるため、
自家発電以外の電気の購入・消費が減る一方で、利用するガスの量はどうしても増えてしまいます。
この点に関して、エネファーム利用者向けの割引プランを用意しているガス会社もあり、
一般料金に比べてガス料金がお得になります。
ご家庭のガスの利用状況に応じて実際の差額は変動しますが、
トータルの光熱費ダウンにつながるほか、温室効果ガス排出削減にも貢献できるため、
お財布にも地球にも環境にも優しい生活ができます。
地球にやさしく、経済性にも優れたエネファーム。
導入の相談は、お近くの販売店にお問い合わせください。
取扱ガス事業者を探す>>