自家発電の種類を知って賢く活用
2022/05/05 (更新日:2023/05/24)
電気がないと成り立たない私たちの生活の中に、あると便利な「自家発電」。
でもどれを選べばよいのかがわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこでこのページでは、自家発電設備の種類をまとめてご紹介します。
自分に合った自家発電設備を導入して、賢く活用しましょう。
自家発電機の種類は何があるの?
自家発電機とは、電力会社からの電力供給の有る無しに関わらず、自宅で発電できる設備を指します。
発電効率の高い「燃料電池システム」
燃料電池システムは、都市ガスやLPガスを利用して電気を生み出す発電設備です。ガス内の水素と空気中の酸素を化学反応させ、このときに発生したエネルギーを電気エネルギーに直接変換します。
メリット
- 送電ロスが少ない
電気を使うところで作るため、送電ロスが最小限の効率的な発電ができる。
- 環境にやさしい
火力発電に比べ、CO2排出量を削減できる
- 給湯設備にもなる
発電時に出る熱を有効活用し、お湯を沸かすことができる。
- 停電時にも発電可能
停電発生時に稼働しており、かつガスの供給があれば、停電時にも発電可能。
デメリット
- 設置スペースの確保が必要
発電設備(と給湯設備)が置けるスペースを確保する必要がある。
- 初期投資が必要
燃料電池ユニット本体の購入費用と設置費用がかかる。(補助金あり)
- ガスが止まると発電できない
ガスを燃料にしているため、ガスの供給が止まると発電できなくなる。
エネルギー源には困らない「太陽光発電」
太陽光発電は、太陽の光エネルギーで電気を生み出す発電設備です。
ソーラーパネルに光が当たると電力が発生する「光電効果」という仕組みを利用し、太陽の光エネルギーを電力に変換。発電した電力は、パワーコンディショナーという装置を通し家庭用の電力に変換することで使えるようになります。
メリット
- 省スペース
太陽光パネルは屋根や壁などに設置できるため、設置のために場所を確保する必要がない。
- エコでクリーン
エネルギー源は太陽光で、発電時にCO2を排出しない。
- 非常用電源になる
停電時にも太陽光さえあれば稼働できるため、非常用電源として活躍しうる。
デメリット
- 発電状況が天候に左右される
基本的には太陽の出ている日中にしか発電できない。また、発電量は天候に大きく左右される。
- 設置に向いていない家もある
立地や家の築年数・耐久性によっては、設置ができない場合もある。
- 初期費用が高額になることも
技術開発が進み徐々にコストは下がっているものの、取り付け工事費が高額になるケースも少なくない。
夜でも自然エネルギーを使って発電できる「風力発電装置」
風力発電装置は、風で発電機を回すことで電気を生み出す設備です。「風力発電」と聞くと、丘の上に立つ風車のようなものを想像する方が多いでしょうが、庭先やベランダ、屋根などの風通しのよい場所に設置できる小型風力発電機もあります。
メリット
- 24時間発電できる
風力エネルギーは枯渇しないため、一定以上の風速があれば24時間発電できる。
- 省エネに貢献
風を利用するため、発電時にCO2を発生しない。
- 電気を通すのが困難な場所でも設置できる
比較的コンパクトな設備なので、電気を引いてこられないような場所でも設置できる。
デメリット
- 設置場所が限られる
風通しの良い場所にしか設置できない。
- 安定した発電が難しい
風は常に一定ではないため、安定した発電が難しい。また、発電量は天候に大きく左右される。
- 騒音と振動に関する懸念
プロペラが風を切る音や回転する音や振動が周囲へ届いてしまう懸念がある。
備蓄用品と一緒に格納「手動式発電機」
手動式発電機は、名前の通りの通り“手動”で発電する発電設備です。本体についているハンドルを回すことで、電気エネルギーを生み出します。
メリット
- 燃料が不要
人力で発電するため、燃料いらず。
- 避難先やアウトドアで活躍する
持ち運びできるほどコンパクトなものが多く、避難袋やアウトドア用品の中に一緒に入れておける。
デメリット
- 発電効率が悪い
機種によるが、一度に発電できる量が多くなく、基本的に発電効率は悪め。
- 発電時の音が気になる
ハンドルを回す際の駆動音が、人によっては気になることも。
- ハンドルが壊れると使えなくなる
ハンドルを回して発電するため、ハンドルが壊れると使えなくなる。
事前に充電する必要なし「エンジン発電機」
エンジン発電機は、軽油(ディーゼル)やガソリン、ガスを燃料にして機械を駆動させ発電する発電設備です。持ち運びできる小型のものから現場作業に用いられる大型のものまで、さまざまな種類があります。
メリット
- 発電量が大きい
自家用発電機の中でも発電量が比較的多く、災害時に冷蔵庫やエアコンを動かすことも可能。
- 事前に充電する必要がない
燃料を使ってエンジンを動かすため、機械をあらかじめ充電しておく必要がなく、使いたいときにすぐ使える。
- 持ち運びできるものも
必要な発電量に応じて機種が選べ、持ち運べるものもある。
デメリット
- 燃料の備蓄が必要
燃料がないと発電機が動かないため、燃料を備蓄しておく必要がある。
- 室内で使えない
ガソリンなどを燃やして発電するため、室内や風通しの悪い場所で使用すると、一酸化中毒になる恐れがある。
- 起動音が大きい
発電機を動かす際に大きなエンジン音が出ることが、周囲へ届いて気になってしまうことも。
クリーンエネルギーの自家発電はメリットが多い
CO2排出量を削減できる
太陽光や風力などのクリーンエネルギーは、発電時にCO2を排出しないメリットがあります。
CO2は地球温暖化の原因とされる「温室効果ガス」の一種であり、世界的に排出量削減が呼びかけられています。クリーンエネルギーによる自家発電設備を導入すれば、CO2排出量削減に大きく貢献できます。
停電時でも安定して発電可能
太陽光や風などの自然エネルギーは枯渇の恐れがないため、停電時にも発電が行えます。また、自然エネルギーを活用した発電方法は、発電量が気候条件に大きく左右されるのがデメリットですが、蓄電池と併用して普段の余剰分を蓄えておけば、発電できないときの電力も確保できるようになります。
CO2の削減量が大きいクリーンエネルギーの発電機「エネファームtype S」
クリーンな天然ガスから電気を生み出すことができる
CO2の削減に関して、効果が大きいとされている自家発電設備が、「エネファームtype S」です。
エネファームtype Sは、都市ガスやLPガスに含まれる水素を空気中の酸素と化学反応させることによって、電気をつくり出す自家発電設備です。また同時に、発電時に発生する排熱を活用してお湯を沸かします。
都市ガスの原料・天然ガスの主成分であるメタン(CH4)は、ほかの燃料に比べて水素を効率よく取り出すことができます。またメタンは、水素を取り出した後のCO2排出量が少なく、CO2排出量削減にも大きく貢献します。「ガスを使う」ことに良いイメージを持っていない方もいるかもしれませんが、都市ガスを燃料にするエネファームtype Sは、実はエコでクリーンな発電設備なのです。
エネファームtype Sなら天気や時間に左右されず発電ができる
自家発電設備にはさまざまな種類があります。
なかでもクリーンエネルギーを使ったものは、CO2排出量削減など省エネにも貢献できる強みを持っています。ただ、燃料となる自然エネルギーは常に一定の供給がなされているわけではなく、発電量が気候条件や時間に左右される難点もあります。
「エネファームtype S」は、エコかつ天気や時間に左右されない発電ができる自家発電設備です。発電と同時にお湯を沸かすことができるため、効率的なエネルギー利用ができるメリットも持っています。
ガスの供給があればいつでもエコでクリーンな発電ができるエネファームtype S。
あなたも始めてみませんか?