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# 対談02

北海道×情報系で働く!
アイシン・ソフトウェアのエンジニアが選んだ
「理想の暮らし」とは

IT技術者のワークライフバランスを考える時、「地方で働く」という選択肢は、時代の流れを受けて注目度を増している。愛知県に本社を置くアイシン・ソフトウェアの全国複数の拠点の中から、北海道・札幌拠点でAIなどの先端技術分野に携わるエンジニアに、仕事と暮らしのリアルを聞いた。

Profile

長谷川 涼乃

長谷川 涼乃

公立はこだて未来大学出身。2020年にアイシン・ソフトウェア株式会社へ新卒入社後、自治体を対象としたデータ分析による道路維持管理支援サービスに従事。その後、先行開発部に異動し、無人ロボットにおける自己位置推定ソフトの開発や、ディープラーニングを用いたAIによる異常検知を担当。

鳴海 幸生

鳴海 幸生

弘前大学理工学部数物科学科出身(応用計算コース)。2020年にアイシン・ソフトウェア株式会社へ新卒入社後から現在まで、道路維持管理支援サービスにて道路管理者ユーザーにおける異常発見の省力化、リアルタイム性を提供するサービスの改善や分析業務に従事。

志望のキーワードは「ライフスタイル」と「先端技術」

アイシン・ソフトウェアはどんな会社か教えてください。

長谷川 涼乃長谷川

モビリティに関わる広範なソフトウェア技術を持ち、カーナビや自動駐車システム、車のドアの自動開閉システムから、無人ロボットまで、未来の車や搬送型システムの開発・設計を行っている会社です。本社のある愛知の他、福岡、岩手、そして私たちのいる北海道も含め全国六つの開発拠点があります。

お二人が北海道拠点でエンジニアとして働くに至った決め手は何だったのでしょうか。

鳴海 幸生鳴海

就職活動では最初、インフラ、銀行、商社、ITと幅広く見ていましたが、3年生の夏に参加したIT企業のインターンシップが楽しくて、勤務地、給与、成長機会の三つを軸にIT企業を目指しました。

勤務地については、車や一軒家をいずれ持ちたかったことに加え、満員電車に乗る暮らしを避けたく、理想のライフスタイルを考えた時に、北海道という選択肢が出てきました。給与面では将来家庭を持つために必要な30代時点での年収を考えましたね。成長機会としては、自動駐車や自動運転ならば将来性も十分で、新技術に対応することで市場価値の高いエンジニアになれると思いました。

これらの条件に合う当社の採用選考を受け、内々定後の懇親会で先輩社員の生の声を聞いたことが、本格的な入社の決め手になりました。まさに自分がしたい暮らし方をしている先輩がいる、この会社なら理想のライフスタイルが実現できると思えたんです。

長谷川 涼乃長谷川

私は高校の時から「IT系は職に困らない」と考えていました。就活もIT業界に絞り、特に自社製品を持っている会社を重要視していましたね。IT業界では、他社に出向してシステム開発を手伝う「客先常駐」という働き方があります。ただこの場合だとウェブアプリなどの私の興味と異なる分野を担当することが多く、さらに勤務地が不安定、在宅ワークが難しいといった懸念も否めません。総合的にみて、社内での自主開発ができる会社が自分に合っていそうだと考えるようになりました。

最終的に当社を選んだのは、北海道で、かつAIなどの先端技術に触れる機会があるからです。専門分野を生かしたい思いもありましたし、数十年後の未来に既存の技術が廃れていくとしても、先端技術を身につければ需要のある人材になれると考えました。私は札幌が地元なので、快適な気候や生活環境も決断の後押しになりましたね。北海道は冬の運転や雪かきが大変なのは事実ですが、次第に慣れると思います。

鳴海 幸生鳴海

冬になると日常的に同僚と「ワイパー替えた?」「タイヤ交換して空気圧も変えた?」といった会話を交わします。最初は雪に慣れない人も柔軟に適応していっていますね。

本社は愛知、拠点は全国各地、という点はいかがですか?

鳴海 幸生鳴海

将来もし別の地域に住みたくなっても、全国に拠点があれば柔軟に対応できそうだと思っています。会議では拠点エリアごとの多様な価値観や生活を知る機会もあり、当社の自動車関連のシステムに対し、「雪道ではこういう状態になる」と雪国ならではの体験を提供できることもあります。

長谷川 涼乃長谷川

地方は都市部に比べて小規模な会社が多いです。大型の商品や案件を経験して技術とセンスを磨きたいなら、当社のように全国に拠点を持つ会社は良い選択肢だと思います。

モビリティの未来を支えるソフトウェア作り

新卒入社から現在までに担当してきた業務内容をお聞かせください。

鳴海 幸生鳴海

私は新卒入社以来、道路の維持・管理を行う自治体や道路補修会社のための道路維持管理支援サービスに携わっています。ゴミ収集車や自治体車両に付けたセンサーからリアルタイムの道路情報を取得し、「今この道路が壊れている」といった情報を管理業者に伝える支援サービスやアプリを作っています。

その中でも、統計の知識を用いた分析業務が私の役割です。具体的には、システムの不具合の修正の他、道路の異常を検知する際の精度向上のための分析、さらに従来検知できなかった異常を新たに検知できるように分析を行っています。

長谷川 涼乃長谷川

新卒入社1年目は鳴海と同じ業務を担当しました。2年目からは先行開発部に所属し、大きく二つの業務を手がけています。一つは、従来は運搬車などを使って人の運転で搬送していた荷物を、無人ロボットで自動搬送するための自己位置推定システムの作成。これは、レーザーセンサーやカメラなどからロボット自身の現在地を推定するシステムです。
もう一つは、人工知能を活用したシステムの開発です。こちらは、製品をどの製造ラインにどのくらい流せば効率的に生産できるかといった生産計画の作成など、従来人が行っていた作業をAIの技術を用いて、自動化することで工場の省人化、効率化を目指すものです。