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対談インタビュー先輩の声

# 対談01

変革するモビリティ社会に貢献!
先行技術開発に突き進む。

自動運転やIoTなど、テクノロジーによる大きな変革期にある自動車産業。
アイシン・ソフトウェアはディープラーニングなど先端科学を用いたソフトウェアも開発しており、これからのモビリティ社会をリードしていくことが期待されている。学生時代の専攻を生かして先行技術開発を行う末武一馬氏と、平舘侑樹氏がアイシン・ソフトウェアで研究する魅力を語った。

Profile

末武 一馬

末武 一馬

先行開発部
第2先行開発室第1グループ

名古屋大学・多元数理科学研究科にて学位取得後、2019年にアイシン・ソフトウェアへ入社。入社後は深層学習の産業応用に向けて、アイシングループだけでなく大学やAI系ベンチャーとの共同研究開発に取り組む。

平舘 侑樹

平舘 侑樹

先行開発部
第2先行開発室第3グループ

東北大学大学院情報科学研究科出身。2019年にアイシン・ソフトウェアへ入社。入社から一貫して車室内監視システムの開発に従事。DLの学習から学習モデルを使用したシステムの設計や実装まで経験。

「数学で戦える」「研究が生かせる」と考えて入社

お二人の学生時代の研究内容と、入社の経緯を教えていただけますか。

末武 一馬末武

学生時代の専攻は数学の数理物理学です。素粒子物理学による予測を数学的な立場から証明したり新しい定理を作ったりして、理論系の物理と数学を一緒に研究するようなことをやっていました。アカデミックで数学の研究を続けたい希望を持ちつつ、就職して現実の課題を数学で解決することにも興味があったんです。

そんな時、今の上司である研究科の先輩に同窓会で会う機会がありまして。「アイシン・ソフトウェアではディープラーニング(深層学習)の領域で数学者が活躍している」と聞いて数学を使って戦えそうだと考え、2019年に入社しました。

平舘 侑樹平舘

私も2019年入社です。学生時代の専攻は情報科学の基礎的な分野。FPGA(Field Programmable Gate Array、現場でプログラム可能な集積回路)を使って、普通のCPUで数十年かかる問題を数カ月くらいに短縮するような研究を行っていました。

就活で「ソフトウェアが活躍する場」として興味を持ったのが自動車業界でした。なかでもアイシン・ソフトウェアではFPGAも車に組み込む計画があると聞き、それまで研究してきたことやプログラミングが生かせそうだと思ったことが入社を決めた理由です。

なるほど。末武さんも自動車業界を意識していましたか?

末武 一馬末武

私の場合は、業界よりも専門性を生かせるかどうかを大事にしていました。ソフトウェア開発や金融系の会社の話も聞きましたが、私が考える数学の使い方とはズレがありまして。唯一ひかれたのが抽象的な数学の思考法を使って課題にトライするアイシン・ソフトウェアだったんです。

変革する自動車産業。研究課題はいくらでもある

入社後、どのような先行技術開発に関わっていますか?

末武 一馬末武

ディープラーニング系の研究開発がメインですね。集めてきたデータに対し、データの入出力を抽出する関数を自動的に獲得する仕組みを与えるのがディープラーニングです。私が担当しているのは主に製品化の前の基礎的な部分。「ディープラーニングでこれができる」だけでプロセスを説明できないと、ブラックボックスと呼ばれる問題となってしまい製品化できません。ディープラーニングの理屈を数学で説明することや処理の高速化、不確実性を評価する技術開発に取り組んでいます。

平舘 侑樹平舘

車室内の監視システムを開発するプロジェクトに参加しています。監視には車内に人がいるかだけでなく、運転者がどこを向いているのかなども含まれます。そのなかで私の役割は、車室内にいる人を見つけ、その人がどんな体格でどんな姿勢になっているかを出力するディープラーニングのモデルを作ったり、精度を向上させたりすることです。