改善をカタチにする電気・制御のスペシャリスト ~ 現場を支える合理化改善の仕事 ~

(2026年9月25日取材)

製造現場では、安全性や品質を確保しながら、生産性向上や省人化に向けた改善活動が日々行われています。今回お話を伺ったのは、生産本部 生産管理部 技術員課 改善1係のNさん。電気・制御分野を担当し、生産ラインの合理化改善や設備製作を通じて、現場の課題解決に取り組んでいます。

生産ラインの改善を支える

Nさんの主な仕事は、新製品および量産ラインの合理化改善です。設備の電気設計や制御設計を担当し、現場の課題解決や生産性向上につながる改善活動を行っています。現場から寄せられる要望への対応だけでなく、自ら改善点を見つけ出し、設備として形にしていくことも重要な役割です。

「ムリ・ムラをなくし、現場で働く人がより働きやすくなる設備づくりを意識しています。」

現場の課題を解決しながら、より効率的で働きやすい生産体制づくりを支えることで、モノづくりに貢献しています。

新しい挑戦を形にする

現在は、電動リフターシュートの内製化や制御盤の内製設計に取り組んでいます。中でも、新設ライン向け内製設備の設計・製作を担当したことは、特に印象深い経験だったといいます。短期間で設備製作から導入まで進める必要があり、多くの課題に直面しましたが、職場のメンバーや関係部署と協力しながら乗り越えました。

「ラインが予定どおり立ち上がり、私が製作した設備が無事稼働したときは大きな達成感がありました。」

困難な課題にも前向きに取り組み、より良い生産ラインづくりにつなげています。

技術力と育成で職場を支える

Nさんは、第二種電気工事士、電気保全1級技能士、職業訓練指導員免許などの資格を保有し、電気・制御分野のスペシャリストとして活躍しています。また、電気保全技能検定委員として社外活動にも参加するなど、その技術力は社内外で高く評価されています。

さらに、技術員課の職長として後輩育成にも力を注いでいます。電気分野の標準作業書の作成や教育活動を通じて、自身が培ってきた知識や経験を次世代へ伝えています。

これまでの改善活動は高く評価され、創意工夫提案では社長賞や本部長賞を多数受賞。令和7年度には文部科学大臣創意工夫功労者賞も受賞しました。

「自分が学んだことを次の世代につなげていくことも大切な役割だと思っています。資格・検定の取得をサポートする奨励金制度もあり、スキルアップやキャリアアップに積極的に挑戦できるのも魅力です。」

高い技術力を磨きながら後進の育成にも取り組む姿勢が、職場全体の成長につながっています。

何でも話し合える職場

Nさんが職場の魅力として挙げるのは、何でも話し合える風通しの良さです。

「仕事のことはもちろん、プライベートのことも相談できる雰囲気があります。困ったときにはみんなで協力しながら解決できる職場です。」

改善活動や設備開発は一人で完結する仕事ではありません。日頃から築かれた信頼関係が、より良い改善活動を支えています。

これからの目標

今後は、さらに高度な自動化技術や制御技術の習得に挑戦していきたいと考えています。

「現状に満足せず、新しい知識や技術を学び続けていきたいです。」

技術者として成長を続けながら、より良いモノづくりに貢献することを目指しています。

未来の仲間へ

最後に、これから就職を目指す学生の皆さんへメッセージをいただきました。

「改善活動やモノづくりが好きな人、自分のアイデアを形にしたい人には、とてもやりがいのある仕事です。自分の改善が現場で役立ち、成果につながった時には大きな達成感があります。」

現場の課題を解決し、自分のアイデアを設備や仕組みとして形にできることは、この仕事の大きな魅力です。モノづくりが好きな方には、ぜひ挑戦してほしいと話してくれました。

インタビュアーより…

今回の取材を通じて、Nさんが現場の課題解決や生産ラインの改善に大きく貢献されていることが印象的でした。お話からは、高い技術力だけでなく、周囲とのコミュニケーションを大切にしながら改善活動に取り組む姿勢が伝わってきました。

また、ボディビルにも取り組まれているそうで、目標に向かって地道に努力を積み重ねる姿勢は、仕事にも通じるものがあるように感じました。これからも技術力と発想力を活かし、さらなる活躍が期待されます。(総務グループ M)