仲間とともに現場を支える ~ 技能員ファーストを大切にする工長の仕事 ~

(2026年7月28日取材)

自動車のエンジン部品には、高い品質と安定した生産が求められます。今回お話を伺ったのは、生産本部 製造部 製造6課 機関1係のOさん。工長としてエンジン部品の加工・組付け工程を管理しながら、生産改善や人材育成、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

安定した生産を支える現場管理

Oさんの職場では、鋳造工程で製造されたアルミ製エンジン部品の加工・組付けを行っています。加工にはマシニングセンタなどの設備を使用し、エンジンに必要な穴あけや取付面の加工を行っています。

一見すると自動設備による作業が中心に見えますが、安定した生産を維持するためには日々の管理が欠かせません。エンジン部品には非常に高い精度が求められるため、設備の状態や温度変化などにも注意を払いながら、生産状況を確認しています。

「機械に任せるだけではなく、しっかりと状況を確認しながら良品をつくり続けることが大切です。」

お客様へ良い製品を安定して届けるため、現場全体に目を配りながら日々の生産活動を支えています。

関係部署と連携しながら課題を解決

製造現場では、品質の維持向上や安定した生産に向けて、日々さまざまな対応が求められます。異常や問題が発生した際には、製品や設備の状態を確認するだけでなく、保全や品質保証などの関連部署とも連携しながら原因を調査し、再発防止につなげています。

また、日々のミーティングでは現場で気づいたことや改善案を共有し、より良い職場づくりにつなげています。

「製造だけでは解決できないことも多いため、みんなで知恵を出し合いながら進めています。」

部署の垣根を越えたコミュニケーションと協力体制が、安定した生産を支える大きな力となっています。

技能員ファーストの職場づくり

Oさんが工長として最も大切にしているのは、現場で働く技能員一人ひとりの声に耳を傾けることです。監督者として経験を重ねる中で、良い職場づくりには現場で働く仲間との信頼関係が欠かせないことを実感してきました。

「どんなに良い仕組みやルールを作っても、現場で働く人たちの理解と協力がなければうまく回りません。」

そのため、日頃から積極的にコミュニケーションを取り、困りごとや意見を聞きながら一緒に改善を進めることを心掛けています。

「技能員ファーストという考え方は、今も変わらず大切にしています。」

現場を支える仲間への思いと信頼関係づくりが、働きやすく活気ある職場づくりにつながっています。

改善活動でより良い職場へ

Oさんの職場では、安全で働きやすい環境づくりと生産性向上の両立を目指し、さまざまな改善活動を推進しています。その代表的な取り組みの一つが「クリーンファンドリー活動」です。設備や職場を常に整理・整頓された状態に保つことで異常の早期発見につなげ、安全性と生産性の向上を図りながら、強い製造現場づくりに取り組んでいます。

また、TPM活動とも連携しながら、汚れにくく異常に気づきやすいモデルラインづくりや、設備の状態が一目で分かる職場環境づくりを進めてきました。

「問題が起きた時は、その場しのぎで終わらせるのではなく、なぜ起きたのかを考え、本来あるべき姿に戻し、さらに異常の未然防止ができるラインづくりを行っています。」

これからの目標

今後は、若手社員や次世代の監督者育成にもさらに力を入れていきたいと考えています。

「今あるやり方にとらわれず、自分の考えやアイデアを積極的に発信してほしいと思います。」

技能員一人ひとりがやりがいを持って主体的に行動し、職場全体が成長していくこと。そんな組織づくりを目指し、これからも現場づくりに取り組んでいきます。

未来の仲間へ

最後に、これから就職を目指す学生の皆さんへメッセージをいただきました。

「モノづくりの現場は、一人で成り立つものではありません。仲間と協力しながら目標に向かって取り組み、良い製品をつくり上げていくことに大きなやりがいがあります。」

仲間と協力しながら課題を乗り越え、一つの製品をつくり上げていくことは、モノづくりならではの魅力です。Oさんは、そんなやりがいを多くの人に感じてほしいと話してくれました。

インタビュアーより…

今回の取材では、一つひとつの質問に丁寧に答えていただき、終始和やかな雰囲気でお話を伺うことができました。仕事の話はもちろん、職場で働く仲間への想いを語る姿がとても印象的でした。「技能員ファースト」という言葉からも分かるように、Oさんの人を大切にする姿勢や温かいお人柄が伝わってくる取材となりました。(総務グループM)