小型モビリティが街の空気を変える!?
~超小型BEVへのアイシンの取り組み~
2021.10.20
脱炭素社会の実現に向けて、各国・地域では続々と「脱ガソリン車・ディーゼル車」の宣言が掲げられ、ハイブリッドカー(HEV)や電気自動車(BEV)といった電動車両にシフトする動きが加速しています。その一つとしてBEVの開発も進んでいますが、日本国内での普及にあたっては、充電設備などのインフラや車両価格、航続距離など、さまざまな課題を解決していかなくてはなりません。
そうした状況の中、手軽で身近な移動手段として活躍が期待される超小型BEVも販売開始となりました。アイシンは、これまで培ってきた電動化技術を生かし、この超小型BEVにも製品を供給しています。
超小型BEVの販売が始まる
超小型BEVは、原付~軽自動車の間に位置づけられ、手軽で身近な移動手段として定義付けられたエコカーです。主に、近距離の日常的な交通手段、観光地や商用地での周遊の移動手段、小規模配送やポーターサービスなどの配送手段としての利用が見込まれています。
「C+pod」には、アイシンがこれまでATやMT、HEVといったトランスミッション開発で培った技術、その中でも特に、ギヤやモーターに関する技術を生かした電動駆動ユニットが搭載されています。2016年発売のトヨタ自動車「プリウス」のE-Fourとして、後輪駆動用に搭載された電気式4WDユニットの構造を活用し、超小型BEVの主駆動用として新たに開発しました。車幅の狭いこの車両への搭載を可能にするために、ギヤの構造を2軸から3軸に改良して横幅を小型化。さらに、永久磁石モーターを使用して高出力化することで、日常的な使用にストレスのない動力性能を実現しました。
今後、小型のBEVが皆さんの生活に溶け込むような日もやってきたら、少しワクワクしませんか⁉
アイシンの電動化における強みは、部品メーカーとして唯一、「HEV」「PHEV」「BEV」「FCEV」といった電動車両に関する商品をフルラインアップで揃えていること。アイシンはこれからも、脱炭素社会の実現に向けて、世界のさまざまな地域のお客様のニーズに対応できるよう、魅力的な電動パワートレイン商品の開発を進め、市場にいち早く導入していきます。