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社員インタビュー先輩の声

チャンスは試練とともに!
トップクラスの先輩と、必死で走った新人時代

このストーリーのポイント

  • • 最前線の現場に立てるリーダーとして、一生技術者で生きていく
  • • 新人と社内トップクラスの技術者がペア!?突然の試練到来
  • • 脅威の開発スピードを武器に、世界と戦うサービスを生み出す

採用面接で社長から「君はアイシン・ソフトウェアに入るために生まれてきた人だね」と告げられた新矢は、まさにアイシン・ソフトウェアの申し子ともいうべき期待の若手。大学院を卒業後に入社。スマートな技術者生活が待っているはずだったが、一転、社内ノウハウのない新規機能開発チームに配属…そこで待っていたのはアイシン・ソフトウェアでもトップクラスの技術者である先輩社員。〝試練のエンジニア人生〟の幕が切って落とされた。

Profile

新矢 竜

新矢 竜

CSS部 第2CSS開発室 第1G
2019年新卒入社

愛知県名古屋市出身。大学院 工学研究科電気電子工学専攻博士前期課程修了。入社後、9か月にわたる配属前研修を優秀な成績で修了。2020年1月CSS部 第2CSS開発室 第1Gへ配属。社内にノウハウが少なかったWeb API開発(※)に携わる。Web API開発を1年9カ月で蓄積した知見を買われ、2021年10月からスマホアプリ/CICD開発(※)に抜擢。

※Web API:Web上のプログラムからアプリケーションを操作するための仕組み ※CICD:アプリケーション開発のステージに自動化を取り入れて、開発速度を高速にする仕組み

『NAVIelite』をお伴にツーリング。
「君は、アイシン・ソフトウェアに入るために生まれてきた人だね」

中学時代からパソコンで動画閲覧やネットサーフィンを楽しむ子どもでした。高校に入ると、自分のスマホとパソコンを手に入れ、コンピュータ部に入って、スマホアプリ開発に没頭。全国の中高生がアプリ制作を競う大会『アプリ甲子園』で入賞したこともあります。一方で『危険物取扱者』や『電気工事士』などの国家資格も取得し、『ジュニアマイスター認定』もいただきました。ですから私が工業系の道を歩むのは自然な流れでした。
大学では、バイクや車などの乗り物が好きだったことから、『自律移動ロボットの自己位置推定に関する研究』に打ち込みました。学部1年次の頃から研究室所属を希望して研究室配属。学部4年次からは自律移動ロボットの研究と同時にその評価も行うことができる『つくばチャレンジ』にも参加しました。他のチームが作ったロボットを見て悔しがったり、感嘆したり…。アプリ開発でも自律移動ロボットでも、自己満足で終えるのではなく、外に出て評価を受けると、生の声に気持ちは高揚します。
就職を考え始めたのは大学院1年生ぐらいの頃。地元の愛知で好きな自動車関連の開発に携わることができる就職先を考えました。大学院の時の研究である自律移動ロボットにおける重要な要素は、「環境地図」「経路計画」「自己位置推定」「障害物回避」などがあり、アイシンの製品であるナビやモビリティに関連ある技術に近いものがありました。ちなみに、私の趣味はツーリングで、夏には毎年、当時のアイシン・エィ・ダブリュ(現アイシン)が提供していたスマートフォン向けナビアプリ『NAVIelite』を使って北海道をバイクで走っていました。『NAVIelite』は、他社製のナビアプリと比較しても分かりやすく、特に右左折時のポイント指示や高速道路の分岐点などの案内には、感心していました。その開発に携わっていたのが、当時のエィ・ダブリュ・ソフトウェア(現・アイシン・ソフトウェア)と知り、自然と応募していました。

新矢 竜

採用担当者と話して記憶に残っているのは、「アイシン・ソフトウェアでは、上流工程から下流工程まで一通り触れることができる。技術者として生きていくなら良い選択」と言われたことです。企業規模がある程度大きくなってしまうと、図面だけ書いて他の企業に委託するなど、工程の一部しか担当できないことが多いと耳にしていたので、「ここでは自らプログラムを書くことができて、実際モノが動くところまで見ることができる」と印象に残りました。担当者が話した「技術者として生きていくなら…」という前提は、まさに私の望むところで、30~40代になってリーダーシップを発揮する立場にありながらも、同時に第一線にも立ち現場を把握しているエンジニアとしての将来像を持っていました。まさにベストマッチだった私の採用面接時、社長は私に向かってこう言いました。「君はアイシン・ソフトウェアに入るために生まれてきた人だね」。

研修後に待っていたのは社内トップクラスの先輩技術者。
突然訪れた新人時代のチャンス

研修は9カ月ありました。主に6名前後のグループワークで進めるのですが、当時の私は自己主張が激しく、初対面の人と信頼関係を構築することは苦手。院生時代も、学部生に意見をトップダウンで押し付けてしまうタイプでした。しかし、グループワークを何度も繰り返すうちに、チームで円滑に進めるためにどうすればいいのか、〝人の話を最後まで聞いて議論する〟や〝自己紹介の時間を長くし、性格を理解してチームビルディングする〟〝議題を前に進めるために積極的に意見を言う〟などを意識するようになりました。その結果、グループ合宿で私のチームが総合1位を取ることができ、大きな気づきとなりました。
しかし、好調な会社生活を開始したものの、まさかその後、強烈な出来事が私を待ち受けているとは予想もしていませんでした。研修後、私が配属されたのは『CSS部 第2CSS開発室』。私が指示された仕事は、Web API開発でした。WEBで地図を描画するという業務になりますが、この業務は険しい道でした。これまでアイシン・ソフトウェアには、車載ナビにおける地図描画のノウハウは多く蓄積されていましたが、WEBで地図を描画するという試みは初めてで、まさにゼロをイチにするような開発だったのです。

新矢 竜

さらに強烈だったのは、そこで待ち構えていた人物。社内トップクラスの技術者でした。新人である私がまさかの、社内トップクラスの技術者と二人三脚で開発を進めていくことになったのです。例えると、私はエンジニアとして生まれたてほやほやの赤子、先輩は百戦錬磨の技術者。二人の間に圧倒的な技術の差があるのは歴然でした。一言で言うと試練到来です。こんな状況を作り出してしまうアイシン・ソフトウェアという会社の度量に圧倒されると同時に、自分に与えられた「このチャンスを逃す手はないな!」と、がむしゃらに食らいつきました。