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社員インタビュー先輩の声

若手にこんな大役を…!メモリーシートの先行開発でチームの中心に立ったあの日

納期に間に合わない!調整に大苦戦。
力を合わせてつくる、まだ世にないモノ

2019年10月に『ボデー技術部ボデー1G』へ異動となりました。それまでは仕様書に基づいた評価業務だけだったのですが、実際に動作するところの設計工程に携わるようになりました。また、統合ECUを見据え、将来車載ソフトの構造や構成が大きく変わっていくことが予想されるため、仕様書から見直しを行いました。どのように設計しておけば、今後対応しやすいのかということは、いわば正解のないものです。クライアントやメモリーシートについて知見のある人たちと相談しながら業務を進めました。
この部署では、自分が作ったものをより間近に見ることができました。クーペタイプ車のメモリーシート制御プログラムを設計したのですが、モーターが作動している機構部分だけでなく、実際にシートのカタチになっている製品にも触れることができました。後部座席の人の乗降を楽にするために、運転席を倒すレバーを引くと、背もたれが前に倒れると同時にシートが電動で前にスライドします。「こんな複雑な動きをしているのかぁ」と楽しくなりました。

金森 友佑

いつか、街の中で見知らぬ誰かが、自分が手掛けた機能を持つ車に乗り、シートを動かしているところも見てみたいと思います。 2021年の年初にも、やはり納期に追われながら「絶対に間に合わない」と思うプロジェクトがありました。車高の高い車への乗降の際にシートが上下する先行的な開発だったのですが、クライアントから仕様書がなかなか出てきません。「早く出してください」とお願いし続け、関係部署との調整の毎日でした。
今も、メンバー間で情報や課題を共有することを大切にしながら、日々次々と立ちはだかる壁に対して意見を出し合い乗り越えています。

チームが携わった製品が世にあふれ、
長く愛用してもらえるように…

私は入社以来、メモリーシートの制御ソフト開発に関するキャリアを積んできました。今手掛けているメモリーシートのソフト開発は、今後10年ぐらい使われていく見込みの為、より使いやすく分かりやすいものにしたいと考えています。今後は、メモリーシートが自動車メーカー以外にも採用される可能性があるなど、社会的なニーズも大きいと考えており、異業種でも活用できるようにするなど広がる開発には魅力を感じています。
現在私はMBD(モデルベース開発)を使って、メモリーシートソフトウェアの構造を見直す開発を行っています。ソフトの在り方そのものを考えながら進める開発です。今後はいつでもソフトウェアをアップデートできる仕組みの整備や、プログラム言語を修得していなくても処理の全体像をイメージとして把握できるようなシステムを構築し、社内の開発スピードを速めたいと考えています。その結果として、社内でも有数のMBD知見者となるという目標を持っています。
車は人生の中でも大きな買い物になると思います。私たちのチームが携わった製品が、ユーザーを快適にして、長く愛用していただけるようになれば嬉しく思います。

金森 友佑