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社員インタビュー先輩の声

# 社員01

「知らないことを、知る」のが技術者の楽しさ。
好奇心でCASE領域の頂きへ登る!

好奇心が私を引っ張っていく、先人のいない先取技術。
『OTA(Over The Air)要素技術開発』

研修を経た後、車載ソフトの中のプラットフォームと呼ばれるマイコンに依存する部分を開発する『基盤技術開発部 第2基盤開発室』に配属されました。第2基盤開発室は、マイコンにおけるセキュリティ関連とソフトの書き換え『リプログラミング』機能を開発しています。当初1年半ほどはリプログラミングの主にセキュリティ部分を担当しました。2021年からはさらに専門的なセキュリティチームが編成されました。セキュリティ対策は最近急速にニーズが高まっている分野で、マイコン機能としても順次新たなセキュリティに関するハードウェア機能が追加されるため、対応の必要があります。社内でもこの分野を知る人は少なく、私もソフト書き換え領域から選ばれたスペシャリストの一人として、通信関係から異動してきた先輩と、もともと同じ部署にいた先輩とでチームを組んで、セキュリティチームに参加しています。異なるジャンルの出身者が顔を突き合わせていますが、我ながら良いチームだと思います。

櫻井 雅也

私たちがやっている業務を具体的に説明すると〝受信したデータが改ざんされていないか〟〝意図した相手からのデータなのか〟を確認するセキュリティ領域です。数年後は、車の一部がネットにつながっていく世の中になります。スマホのソフトがアップデートされていくように、車も徐々にそのように変わっていくのです。私たちのチームはそんな未来に向けて働いています。
この分野で面白いところは、先人の少ない〝先取の技術開発〟である点です。未知のことに対して、私の背中を押すのは、技術者の多くが同じように持っている「知らないことを知りたい」という気持ちです。「知らないことを、知りたいという好奇心」は私をその先へ導いてくれます。
もう一つ、私を前へと進めてくれるのはチームワークです。まだ知識が少なかった時に4カ月間担当した某車の開発プロジェクトがあったのですが、その時は周囲にずいぶん助けてもらいました。印象的だったのは同じグループの先輩が、〝教える〟のではなく、「これって、何のためにあるのだろう」と〝一緒に悩み抜いてくれた〟ことです。手探りで、今ある知識を足掛かりに一つずつ課題を分解して目的を明確化。「おそらく、こうではないか」と仮説を立てて、ひとつまたひとつと解決していきました。思っていることを気軽に意見できる雰囲気や、部署を越えたスピード感のある知見の提供に助けられ、無事に困難な開発を完遂することができました。このプロジェクト中はいつも仕事が頭を離れなかったので、終わった時はホッとしました。一段落すると「大変だったね」なんて言いながら、チームでひたすら呑み明かしたことが記憶に残っています。

セキュリティ技術スペシャリストとして、
いつか社内を引っ張っていきたい

新しいソフトウェアの技術が生まれると、外部からの不正アクセスによる攻撃などの脅威も生まれます。現在では、量子コンピュータの利用も始まってきており、これに対する攻撃なども想定されるので、更に知識を蓄えて、車の安全性を脅かす多くの問題に立ち向かっていきたいと思います。
将来は車載ソフトウェアにおけるセキュリティ技術のスペシャリストとして、社内を引っ張っていく人間になりたいと思います。今、自動車業界は、100年に1度の変革期を迎えていると言われおり、自動運転技術も自動車業界の重要なトピックです。センサーが人の目の代わりとなって、走行に必要な情報を取得します。人間が行っていることを、機械が代行するようになりました。今携わっているセキュリティ開発の延長線上ではありませんが、いつか憧れだった自動運転領域にも関わりたいですね。
プライベートの夢は世界の国を旅することです。コロナ禍では、休みの日をドライブや登山で過ごしています。これまで登山で登った一番高い山は、会社の仲間と目指した富山にある3千メートル級の『薬師岳』。仲間と声をかけあい、一歩一歩、と頂きに登るのは、さまに開発と同じですね。

櫻井 雅也