もっと「人が輝く企業」へ!アイシンが挑み続ける誰もが活躍できる職場づくり

2026.08.17

もっと「人が輝く企業」へ!アイシンが挑み続ける誰もが活躍できる職場づくり

2026年7月、障害者雇用促進法の改正により、法定雇用率が2.5%から2.7%に引き上げられました。アイシンは既に改正後の雇用率を達成し、グループ全体でもさらなる引き上げを見据えて取り組みが進められています。法定雇用率という「数字」は一つの通過点であり、その中で、アイシンが大切にしているのはその先、入社した後に一人ひとりが力を発揮して活躍し、「この会社で働けてよかった」と思える職場環境づくりです。

「多様な人材の活躍」が会社成長の鍵

アイシンは、20262月に発表した中期経営計画で「多様な人材の活躍」を掲げ、これまでのダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進に加え、意欲ある人材の挑戦を後押しし、誰もが活躍できる職場環境の実現に向け取り組んでいます。障がい者採用はその核と位置づけられており、取り組みをけん引する採用担当と特例子会社・アイシンウェルスマイルが見据えているのは、多様な人材がそれぞれ輝いて働き続けられるアイシングループです。

グループ全体に障がい者雇用推進の支援を展開

アイシングループにおいて、障がい者雇用推進の中心となっているのは、特例子会社のアイシンウェルスマイルです。アイシンウェルスマイルは、2019年に設立され「一人ひとりが主役である」という考えのもと、「オフィスサポート事業」に加えて「障がい者雇用支援事業」を担っているのが特徴です。

「オフィスサポート事業」は、アイシンウェルスマイルに所属する障がいのある従業員が活躍する事業部で、清掃業務や文書電子化からスタートし、機密文書処理業務、事務作業サポートなどへ担当業務を増やしてきました。近年ではアイシングループの職場と連携し、従業員一人ひとりの〝得意〟を生かす職域も拡大。電子制御ユニットのリールテープ分別などのものづくりサポートから、電子信頼性評価補助のECU基板研磨やハーネス製作、道路維持管理支援サービス「みちログ」でAIを活用した技術開発をサポートするアノテーションなども担い、事業に直接関わる業務で活躍しています。

※アノテーション:人工知能(AI)開発の過程で行う機械学習のうち、教師あり学習において必要な教師データを作成する作業のこと。画像やテキスト、音声などの個々のデータに正解データ・正解ラベルなどと呼ばれる意味情報を付与し教師データを作成する。

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一方、「障がい者雇用支援」では、アイシンやグループ会社に対する支援業務を担っており、全国に約70社あるグループ会社を支援している西堀哲夫は、入社後の適切な業務の切り出しをはじめとした各社の課題に対応し、採用から定着、教育の面から支援を継続。「研修会や勉強会などの講師や、各社が地域の支援機関と連携して自走した活動ができるための体制づくりもサポートしています」と紹介します。

■_Z6K0031.jpgグループの障がい者雇用支援を担当するアイシンウェルスマイルの西堀哲夫

ただし、規模が小さなグループ会社においては通常の採用にも苦労がある中で、障がい者雇用まではなかなか手が回らないということがあり、西堀は現在“つなぐ”仕事に注力しています。例えば、特別支援学校とグループ会社の人事をつなぐ支援や、障がい者をトレーニングする就労移行支援事業所と人事をつなぐ支援で成果を出しています。特に就労移行支援事業所は愛知県だけでも200カ所近くあり、約40年にわたりこの分野に取り組んできた経験や人脈を生かし、「働きたい人」と「受け入れる職場」をつなぐため日々奔走。「単に雇用率を達成するのではなく、目の前の従業員、目の前の職場と向き合い、常に相手の気持ちを大事にすることを意識して支援しています」と思いを込めます。

採用から配属、そして入社後も働きやすい環境をサポート

現在アイシンでは、「採用活動」についても、アイシンウェルスマイルと連携して行っています。実際にアイシンでは、さまざまな配属先で障がいのある従業員が活躍しています。採用担当の高須賀理恵は、「アイシングループ各社では総務や人事などの事務系の職場に加え、走行安全などの技術系部署でも活躍しています。本人の適性に合わせて『より本業に近い業務』『より活躍できる職場』へと、配属先は年々広がりを見せています」と紹介します。

■_Z6K0976.jpg選考から入社後のフォローまで採用全般に携わっているアイシンの高須賀理恵

さらに、入社した従業員が働く上で、支障となるものを取り除く「職場環境の整備(合理的配慮の提供)」も対応しており、例えば点字ブロックを設置してほしい、車椅子でも使える作業台がほしいといった困りごとについて、本人との面談や寄り添いを通じて吸い上げ、実装しています。ユニークなところでは、聴覚障がい者のためアイシンが開発した、音声を見える化する意思疎通支援アプリ『YYSystem(ワイワイシステム)』の活用などもあります。高須賀は担当する採用活動について、「アイシンウェルスマイルに専門的なアドバイスを受けながら、職場と丁寧にコミュニケーションを取り、自分たちの仲間の一人として気持ちよく受け入れてもらえる風土を醸成できるよう、採用メンバー全員が願いを胸に取り組んでいます」と力を込めます。

現場と一体となった対応で離職率減少へ

アイシンウェルスマイルを中心に力を入れているのは、障がいのある従業員が長く働ける「定着」をめざした支援です。例えば、職場からの個別労務相談は、障がい者本人・職場のどちらからも可能で、丁寧に困りごとなどを聞き取って解決策を見出しています。その上で、必要に応じて地域の支援機関や卒業した学校、家族、医療機関などとも連携し、働き続けられる環境づくりを支えています。定着支援を担当している髙橋和俊は、「職場に対する教育も大切で、アイシンウェルスマイル主催の当事者を対象としたコミュニケーション研修や、各社の課題に応じた管理職対象の研修などを実施。入社後の定着に向けた職場への理解浸透や、各社人事担当者の育成も推進しています」と紹介します。

こうしたアイシンウェルスマイルの取り組み成果は数字にも表れており、相談件数の増加とともに自己都合退職者数は減少し、離職率が30%以上良化しています。その背景には、積極的に開催している研修への参加や職場対応をきっかけに、アイシンウェルスマイルの存在がグループ内に浸透し、相談しやすい環境が整ってきたことも寄与しています。

そうした中で髙橋は、「皆さん特性が異なり、それぞれの悩みも異なっています。ですから、面談するとき何より大事にしているのは、まず自らの無意識の偏見や先入観などのバイアスを取り除き、皆さん一人ひとりとの『初めまして』から支援を積み重ねていくことです」と話します。

■_Z6K0795.jpg障がいのある従業員の「定着」に尽力しているアイシンウェルスマイルの髙橋和俊

現場発の気づきから横展開が進む工夫事例

アイシンウェルスマイルの支援に加えて、各工場、職場でも試行錯誤し、さまざまな工夫をしています。各工場で寄せられた相談と対策事例を募集したところ、200件を超える事例が集まりました。これらの事例は、アイシンウェルスマイルが集約し、他の工場でも参考になりそうなものは全工場に共有することで、より良い対応に生かしてもらっています。

例えば、職場の同僚とのコミュニケーションが難しいという本人からの悩みが寄せられたケースがあります。このケースでは、まず職場の同僚に対し、そのメンバーが苦手としていることや、「わかりやすい言葉でゆっくり話す」「その都度、理解状況を確認する」といった、コミュニケーションのポイントを伝えました。その上で、同僚とペア制で簡易作業をするようにし、自然なやり取りが生まれる状況を作って、次第にコミュニケーションがとれるようになっていったそうです。この事例は全工場へ共有され、ペア制の横展開にもつながりました。

また、持病や身体機能の不調などを早期把握し、事故の未然防止を図るための工夫もあります。ある工場では、紙や口頭では記録が残らず、管理が属人的になりやすいことから、毎日モニターで体調チェックシートを記入する取り組みを開始。“障がい者を特別扱いしない”という自然な配慮のもと、現場の全員が同じチェックシートを使った体調管理を実践しており、障がいのあるメンバーだけでなく、職場全体で体調不良の早期発見や配慮が必要な状況の把握につながっています。

一人ひとりへの寄り添いが、「全員活躍」と会社の成長を支える

最後に、それぞれの取り組みを紹介してくれた3人に、今後に向けた展望や目標を聞きました。

高須賀:採用においていちばん大切なのは、入社した従業員に輝ける職場があるということです。そのためには、障がいについていかに理解を深め、活躍のために何ができるかを職場の皆さんと一緒に考え、気軽に提案してもらえるような存在になることだと考えています。

髙橋:障がいのある皆さんが活躍しやすいように工夫することは、紹介した事例でもわかる通り、それ以外の従業員にとっても働きやすい環境づくりにつながっています。障がいの有無にかかわらず、働く仲間全員が輝き、多様な人材が活躍できる職場づくりのために、これからも取り組んでいきます。

西堀:めざすのは、全国各地域の皆さんから、障がい者採用について「やっぱりアイシンがいいね」といってもらえるよう、グループ全社がベクトルを合わせて進んでいくことです。そして、障がいの有無にかかわらず「アイシンで働けてよかった」と皆が思ってもらえることにもっと貢献できるよう、頑張っていきたいと思います。

アイシンはこれからも、一人ひとりへの寄り添いと日々の変化の積み重ねにより、従業員一人ひとりが安心して働き「全員活躍」できるよう、職場を巻き込んだ理解活動や環境づくりを進めています。

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