相互理解とお互いの歩み寄りが、さまざまな個性をもつ従業員の活躍を後押しする

~すべての従業員が生き生きと働くことができる職場環境を目指して~

2021.03.03

相互理解とお互いの歩み寄りが、さまざまな個性をもつ従業員の活躍を後押しする

アイシングループでは、国籍・性別・LGBT等の多様な人種や性、障がいの有無などに関わらず、それぞれの個性を尊重し、従業員一人ひとりが働きがいを持ち、プロフェッショナルとしての能力や個性を発揮し活躍できる企業を目指している。

障がい者活躍推進においても、誰もが生き生きと働ける職場環境を目指し、アイシングループ各社ですべての従業員が同じ職場、業務で就業をする「ノーマライゼーション」を基軸とした職場環境づくりを積極的に行ってきた。

自分から歩み寄る気持ちを大切に

blog007-02.jpg
製造部 金田さん
  • 2019年に新卒で入社
  • アイシンの主力製品である「オートマチックトランスミッション」の主要部品の製造部に所属

金田は、自身の職場環境におけるコミュニケーションについてこう話す。
「耳が聞こえづらい私は、入社した当時、周りの人から話しかけてくれるのを待っていて、自ら積極的にコミュニケーションをとろうとしていませんでした。業務で気づいたことや悩みがあってもあまり言い出せなかったのです。しかしある日、職場の同僚が手話を勉強し、私に手話で話しかけてくれました。同僚から歩み寄ってきてくれたことがとてもうれしかった。それを機に、私も自分から歩み寄る気持ちを大切に、職場のメンバーと積極的にコミュニケーションをとるようになりました」
金田の直属の上司も、現在手話を勉強しているという

周囲からの歩み寄りに対して、金田自身が意識していることがある。「筆談機を使ってコミュニケーションをとる際には、できるだけ相手の待ち時間がかからないように、伝えたいことを頭で整理し、文字でわかりやすく、簡潔に伝えることを意識しています」

blog007-03.jpg
筆談機

金田は、さらなるキャリアアップに向けた資格の勉強にも励んでいる。また、生産ラインの品質改善ワーキンググループでさまざまな改善事例を発案するなど、職場で活躍し、上司からの信頼も厚い。

「職場でのコミュニケーションが増えたことで、自分が積極的に意見を言える場所に変わりました。また、品質改善の施策立案においても、筆談機も使いながらメンバーと活発に議論できるようになり、さまざまなアイデアが生まれます。仕事に対するモチベーションも向上しました」と金田は話す。

お互いの歩み寄る姿勢が、さまざまな個性をもつ従業員の活躍につながり、職場の活力にもなる。

相互理解を深め、お互いに歩み寄ることができる職場環境づくりを

blog007-04.jpg
アイシンウェルスマイル 村瀬さん

アイシンウェルスマイル(アイシングループ特例子会社)の村瀬は、障がいがある従業員の活躍推進についてこう語る。

「障がいのある従業員一人ひとりが重要な戦力となり、職場で活躍できる環境づくりが、私の仕事の使命だと思っています。障がいのある従業員からの相談はもちろん、職場からの相談についても一つ一つ詳しく話を聞き、どうすれば皆が気持ちよく働くことができるのか、その施策を日々検討しています。障がいのある従業員に職場で活躍してもらうためには、上司を含む配属先の職場メンバーと障がいのある従業員が相互理解し歩み寄ることができる職場風土を醸成し、定着させていくことが大切です」

アイシンでは、障がいのある従業員の上司を中心に、相互理解とコミュニケーションの促進を目的としたさまざまな施策を実施している。

  • さまざまな障がい特性を理解するための、専門家による研修会
  • 障がいのある従業員に配慮した業務研修方法の好事例発表会
  • 将来のありたい姿や、挑戦したい仕事を話し合う面談の実施
  • 違う文化(日本語文化と手話文化)で育った従業員同士の意思疎通の難しさを知る体験学習
  • 手話の勉強会や、各職場への手話のポスター掲載
blog007-05.jpg
聴覚障がいのある従業員と上司の相互理解・キャリア形成研修

他にも、敷地内のバリアフリー化や高さ調整可能なデスクの採用、筆談機の配布、音声を文字変換するアプリケーションなど、さまざまな設備やツールを導入している。

アイシンではこれらの多種多様な施策により、障がいの有無に関わらず、すべての従業員が自らのキャリアビジョンをもち、前向きに仕事に取り組むことができる社風が醸成されている。また、各職場においても、従業員が障がいについての理解を深めており、障がいのある従業員への歩み寄りの後押しとなっている。

「障がいの重さや、必要なサポートは人によって異なります。一人ひとりの相談にものりながら、職場のコミュニケーション促進や、設備・ツールなどを充実させて苦手なところを補いつつ、一人ひとりの個性・長所を活かして誰もが職場で活躍できる環境にしたいです」と村瀬は語る。

すべての従業員が活躍できる職場を目指して

一人ひとりがそれぞれの個性を発揮することが、職場の活力となり、企業の競争力向上につながる。アイシンはすべての従業員が働きやすく、働きがいのある職場環境の実現に向け、これからもダイバーシティ推進に取り組んでいく。

<アイシンでの「障がい者活躍推進」のその他の取り組みはこちら>
「ノーマライゼーション」を基軸とした、ダイバーシティ推進~従業員一人ひとりがより働きやすく、働きがいのある職場を目指して~

この記事をシェアする

  • X
  • Facebook
  • linkedin