自動車用無段変速機(CVT)は、エンジンの力をタイヤに伝える重要な部品です。現在では多くの車に採用されている変速システムですが、非常に精密な構造になっています。
ここでは、私達の製品でありCVTの基幹部品でもあるCVTベルトの仕組みについて、分かりやすく紹介します。
当社製品 CVTベルトについて
近年「優れた燃費性能」「なめらかなドライブフィーリング」で
注目されている、CVTトランスミッションの要です。
当社が製造しているCVTベルトは、独自技術により滑らかでノイズの少ないという優れた特徴をシンプルな構造の中に実現させています。
これは、高い強度を実現する特殊鋼の薄板を多層に積み重ねた「リング」そして、動力伝達の要となる金属板「エレメント」によって構成されています。
CVTベルトは、高い強度を実現できる特殊鋼の薄板を多層に重ね層間の隙間も数ミクロンという高精度に仕上げられた「リング」に、動力伝達の要「エレメント」という小さな金属板を組み込んでおり、一見すればシンプルな構造ですが、滑らかで確実な動力伝達とノイズの低減のために、随所に独自の技術と工夫が凝縮されています。
CVTが人気のヒミツ
CVTってなに?
トランスミッションの1つです。※トランスミッションとは、エンジンの力をその時の走行状態に適した力に変えて、タイヤを動かすユニット。これがないと、高速走行や、後進ができません。
CVT(Continuously Variable Transmission)=無段変速装置。連続的に変化させることができる変速装置。
代表的なトランスミッションの比較
CVTの構造
歯車を使わないトランスミッション
CVTとは、変速ギヤを使用せず無段階に変速できるトランスミッションのことをいいます。2対のプーリーとそれらをつなぐベルトで構成されており、プーリーの直径を変化させることで連続的に変速することができます。CVTは無段階に変速できるため、変速ショックのないスムーズな走りが可能です。また常に最適な変速比を保つことができるため、無駄なエネルギーを使用することなく燃費の良い走りを可能にします。
この構造を実現するため、CVTベルトは、「エンジンの力に負けない強度」と同時に、「ゴムのようなしなやかさ」の両方が求められます。