【M-N001】危険なシナリオを、正確に再現し続ける
#試験場/設備(F)
#認証評価(N)
想定されたシナリオを、確実に再現するために
公道では起こせない「危険な瞬間」と向き合う
前走車への追突、飛び出してくる歩行者や自転車。衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)が守ろうとしているのは、公道で実際に起こり得る「最も危険な瞬間」です。しかし、その瞬間を公道で再現して検証することはできません。私たちの仕事は、その危険なシナリオをクローズドな試験環境の中で、安全に、そして何度でも同じ条件で再現することです。 私たちが試験にあたって最も大切にしているのは、決められたシナリオを「こなす」ことではありません。一回一回の試験が、お客様の開発判断と、その先にいるドライバーや歩行者の安全につながっている。その意識が、現場の一つひとつの動作の丁寧さに表れると考えています。
準備が、試験の信頼性をつくる
基準となる位置に対して、ずれはセンチ単位で確認します。システム上の数値だけを信じることはしません。車両とターゲット、計測系のすべてが意図どおりに動くことを、無線でのやり取りを重ねながら確かめていきます。ここで交わされる無線は、単なる進行の合図ではありません。一瞬の判断のずれが試験結果そのものを左右するからこそ、全体の指揮をとる試験進行担当者は、試験車に乗り込むドライバーの準備状況を無線で把握し、ターゲットの設定担当者や操作担当者とも緊張感を持って進行状況を共有していきます。それぞれの持ち場が、この一瞬に向き合う姿勢・構えを崩さないこと。その積み重ねが、信頼できる試験を成立させています。

「なぜ止まったのか」まで語れる理解の深さ
アクティブセーフティの試験では、車両が「止まった」という結果だけでは、開発判断に必要な情報としては十分とは言えないと私たちは考えています。たとえば同じシナリオでも、車速が上がるほどシステムが危険を検知する距離は遠くなり、制御は早めに介入します。ターゲットとの衝突想定位置をどこに設定するか、その位置取りが結果にどう影響するか。現場の技術者は、そうした「車両がなぜその挙動をしたのか」という背景までできる限り読み解こうとしています。想定外の挙動が出たときにも、その要因を客観的に切り分け、お客様が次の一手を打つための確かな判断材料(データ)としてお返しすることができます。
人が支える信頼性――認定の先にあるもの
このアクティブセーフティの試験体制は、約5年前からの構想を経て立ち上がってきました。集まったメンバーは、走行試験で危険回避の判断力を磨いてきたテストドライバー、電子系試験で通信環境の知見を積んだ技術者、台上試験でのセッティングや異常検知に長けたオペレーターなど、各試験部隊で異なる経験を積んできた現場の精鋭たちです。スピード感を持ってこの体制を事業として成立させてきたのは、開発評価に25年に渡り携わってきた私たちだからこそ、その先にある安全性能の検証にも責任を持つべきだと考えたからです。そこに、経験を積み始めたばかりの若手のフレッシュさも加わり、世代を超えたチームとして試験にあたっています。国際規格「ISO/IEC 17025」の認定は、そうした現場の技術力を裏付ける一つの証にすぎません。エフティテクノは、独立した第三者機関としての客観性と、現場に息づく規律をもって、これからも先進安全技術の開発に伴走し続けます。
詳細なサービス内容については、各ページをご覧ください。
[→【T-N001】先進予防安全(アクティブセーフティ)を支える実証環境]
[→ 豊頃試験場 紹介]
[→ お問い合わせページ]
