自動車用無段変速機(CVT)は、エンジンの力をタイヤに伝える重要な部品です。現在では多くの車に採用されている変速システムですが、非常に精密な構造になっています。ここでは、私達の製品でありCVTの基幹部品でもあるCVTベルトの仕組みについて、分かりやすく紹介します。

動力を力強く滑らかに“伝える”
高性能CVTベルト

CVTとは、エンジンの動力をタイヤに伝える役目である変速機のひとつです。CVTは、2組のプーリーと呼ばれる部品をつなぐ金属ベルトの『巻き掛け径』を変化させて変速します。動力を伝えるとともに、変速の機能を果たす重要部品である「金属ベルト」が当社の製品です。

当社が製造するCVTベルトは、「エレメント」と「リング」という二つの部品で構成されています。エレメントは、エンジンからの動力をスムーズに伝え、且つノイズを極力抑える必要があるため、非常に厳しい寸法精度が求められます。また、エレメントを束ねるリングは、高い強度としなやかさを実現するために特殊鋼を多層に重ね、層間の隙間も数ミクロンという高精度で管理されています。

CVTベルトが両立する
快適さと低燃費

CVTはギアではなくベルトを介して 動力伝達をしているため、変速時のショックがなく燃焼効率の良いエンジン回転に合わせた無段階の変速ができます。