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Recruit Media
Interview
2021年01月14日

社員インタビュー(技術職)

世界中の若い世代の共感を呼ぶ、CASE時代にマッチする新サービスをつくりたい。

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Profile

  • F・Sさんのプロフィール写真
    F・S
    第2システムデザイン部/2017年入社
    生命科学部 生命医科学科卒。大学時代、崖っぷちだった成績を、猛烈な追い込みで挽回した経験などから「やればできる」をモットーとしている。入社後はカーナビ関連のソフトウェアの企画・開発に従事。最近は釣りにハマっており、「エサや釣り方を変えると釣れる魚も変わることが面白くて、ゲーム感覚で楽しんでいます」とのこと。

Index

  1. 01
    入社2年目で挑んだ試作開発
  2. 02
    ユーザー目線と海外赴任へのこだわり
  3. 03
    世界中の同世代から共感を集める新サービスを

入社2年目で挑んだ試作開発

EV(電気自動車)ユーザー最大のストレスは、常に充電のことを気にしなければならないこと。その悩みを解決すべく、2018年に始まったのが「EV向けルートプランアプリ」の開発です。これはカーナビに行き先を入力すれば充電残量や燃費などから、立ち寄るべき充電スポットを計算して表示するというアプリケーションソフトで、企画立案から開発、顧客提案までのすべてを一任されました。まだ入社2年目の私に、です。


とにかく初めてのことばかりで苦労の連続。「EVで何か新しいものをつくる」ことまでは決まっていたのですが、商品企画を立てようにもEVに乗ったことがないのでレンタカーを借りてきたり、EVユーザーにインタビューをしに出かけたり、車両ごとに異なる航続可能距離をどう算出したらいいかわからなかったので、社内の技術者に話を聞きに行ったり。


最大の問題は、提案対象の顧客が海外メーカーだったこと。しかも開発はベルギーのチームに依頼することになったため、プレゼンなどやり取りの多くを英語で行う必要があったんです。英語は学生時代から大の苦手でしたが、思っていることが相手に伝わらず悔しい思いをする日々に「よし!英語をマスターする!」と一念発起。猛勉強する傍ら、顧客訪問時には通訳の方や翻訳ソフトを利用せず、自分の力でやり抜く方法を選びました。厳しい修行となりましたが、おかげでだいぶ英語力が向上したんですよ。


努力の甲斐あって、試作したアプリはお客さまからも大好評。現在も開発を進めています。大きな裁量を与えられ、自分で考えながらものをつくっていく仕事は、何よりやっていて面白いですし、成長につながると思いますね。

ユーザー目線と海外赴任へのこだわり

EV向けアプリの開発でこだわったのは「徹底したユーザー目線」。以前、入社したての私に「若い女性の目線で評価して欲しいんだ」と意見を求めてくれたベテランのデザイナーさんがいらっしゃいました。もともと社内にそういう考え方が根付いているんです。私自身、EVに乗ってみて「これは不便だな」と感じたことが企画の出発点でした。開発においては、例えばユーザーインターフェースはパッと見てわかる、直感的に使えるものにしたかった。ですから、社内の人たちに協力してもらってアプリを使う様子を小型カメラで撮影し、使用者のつまずくポイントや発言を研究しながら改善に改善を重ねました。


それからもうひとつ。私は入社当初から「20代のうちに海外赴任したい」という夢を抱き、会う人会う人に伝えてきました。するとある日「こんな話があるんだけど、どう?」と別部署の課長が声をかけてくれたんです。話を聞いてみれば、なんと社員を一人選抜してニューヨークの大学に留学させ、新規事業の企画と立ち上げを任せる会社初のプロジェクトが始動するというではありませんか。自分の夢や想いを社内で伝え続けていたので、「これはあなたにぴったりじゃないか」となったみたいです。


即、応募し見事合格。決まった時は嬉しくて泣いちゃいました。今はコロナウィルス感染拡大の影響で現地留学は延期になっていますが、ウェブで大学の先生たちとやり取りしています。数々の苦労と失敗のおかげで少しずつ力がつき、それが認められ遂に夢が叶いました。コツコツやってきて本当によかったです。

世界中の同世代から共感を集める新サービスを

新しいクルマのあり方を示す「CASE」と呼ばれる4分野のうち、Sは「シェアリング&サービス」を指します。確かに最近、シェアリングカーをカラオケを楽しむ場として使ったり、ハロウィンの着替えで使ったり、ロッカー不足に悩む都心部で荷物置き場として使ったり、小さな子どもをあやす場所として使ったりと、若い世代を中心にクルマの使い方が変わってきています。本格的なCASE時代の到来を前に、すでにクルマは移動するためだけの道具ではなくなり、「誰でも使える街の中の小部屋」みたいな捉え方に変わってきているんです。そういった時代とともに変化を続けるクルマの使い方にマッチする新サービスを生み出そうと、今はニューヨークの大学にいる先生にアドバイスをもらいながら、試行錯誤を重ねています。


今回の経営統合を私はとても嬉しく思っています。なぜなら、扱える製品群と使える技術の選択肢が増え、企画の幅と規模が広く大きくなるからです。これまではいかに自社の製品や技術を活用するかという発想でしたが、エンドユーザーが欲しいものを提案する機会が増えたので、私としては「これでもっと仕事が面白くなる」という認識です。

これから何がどう変わっていくのかをよく観察し、その行き先を正しく読み取った製品やサービスを届けてきたいと考えています。日本だけに縛られず、世界中のさまざまな価値観を持つユーザーたちの共感を集めたい。そのために、これからも「とにかくやってみる」という前のめりの姿勢でチャレンジを続けていきたいと思います。

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