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【K-001】信頼性を見極める「実車総合評価」の原点

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信頼性を見極める「実車総合評価」の原点

再現できる「場」と、再現し続ける「技術」
自動車開発における実車総合評価は、製品の品質と信頼性を最終的に担保する重要なプロセスです。その評価の精度を決定づけるのは、過酷な環境を再現できる「場」と、定められた手順を再現し続ける「技術」に他なりません。設計された通りのラインを、何百回、何千回と繰り返す。この当たり前を当たり前にやり続けることこそが、信頼性の高い評価の原点であり、私たちエフティテクノが最も大切にしている組織としての技術力です。

信頼性を追求する「再現技術」:強度耐久走行試験
私たちの「強度耐久走行試験」は、単に長距離を走るだけではありません。市場で起こりうる過酷な状況をテストコース上に再現し、車両の限界性能をあぶり出す技術です。
悪路や特殊路面で収集した膨大な走行データを基に、走行パターンを設計。これを専門のテストドライバーが実行することで、数千キロの走行で、市場投入後の数十万キロ走行に相当する負荷をシミュレーションします。この緻密な「再現技術」こそが、製品の長期的な信頼性を担保します。


お客様の感性に寄り添う「翻訳技術」:市場走行試験
一方で、ラボデータだけでは測れない「乗り心地」や「使い勝手」といったお客様の満足度は、製品の価値を左右する重要な要素です。
「市場走行試験」で得られるのは、ドライバーが肌で感じる微細な振動、ステアリングの手応え、スイッチの操作感といった「感性(官能)データ」です。私たちは、これらの言語化しにくい感覚を、開発者が理解できる具体的な課題へと翻訳する技術を持っています。このユーザー目線での走行を通じて、お客様の期待に添える製品作りをサポートします。この2つの試験が実践できる環境や技術力が、質の高いアウトプットを提供し続けることに繋がっています。

「走行距離」という圧倒的な実績
エフティテクノがこれまで実車総合評価で積み重ねてきた総走行距離は、創業以来1億2,000万㎞。地球3000周分に相当します。この圧倒的な走行経験こそが、私たちの評価品質を裏付けています。

今回は、実車総合評価の「原点」についてご紹介しました。しかし、この試験を支えているのは、「場」や「技術」だけではありません。
次回は、車両からの微細なフィードバックを捉えるプロフェッショナル、「テストドライバー」の仕事とその想いに迫ります。

詳細な試験内容や評価体制については、各サービスページをご覧ください
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