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【M-K004】エンジンの「完走」を支える、技術者の基本と土台

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耐久試験を完走させる、時間への責任と仕事の姿勢

自動車開発の心臓部と言われるエンジンの試験評価。
そこには、時代が変わっても変わらない「仕事の基本」があります。
今回は、エンジン評価の現場でプロとしての土台を築いている担当者に、納期を守る責任感と、日々の姿勢について聞きました。

「完走」させることの責任と重圧

今回インタビューしたのは、開発中のエンジン試験担当者です。ここで行われる業務は、開発中のエンジンを決められた条件下で長時間稼働させ、市場に出る前のあらゆる不具合を洗い出すことです。
特に担当者が注力しているのが、「エンジン出力マッチング」と呼ばれる領域です。これは狙った出力性能が出ているかの確認はもちろん、内部の構成部品一つひとつの挙動、わずかな異音、振動の変化など、あらゆるパラメータを監視します。
耐久試験は一度始まると長時間に及びます。「私たちが預かっているのは、自動車開発における重要な工程のひとつです。一度の停止が、全体の開発スケジュールに大きな遅れを生じさせてしまう。だからこそ、常に緊張感を持って『計画通り完走』させることに全力を注いでいます」
その言葉からは、開発プロジェクトの一員として時間を背負っているという、担当者が持っている強い責任感が伝わってきました。

「記録」が支える、確実な再現性

「最初は専門用語も飛び交う中で、右も左もわからず必死でした。
そんな担当者をプロへと押し上げたのは、地道な「記録」の習慣でした。
先輩から教わった手順や過去に起きたトラブルとその対処法。「1から10まで丁寧に教わった」ことを詳細なメモに残し続けました。それは単なるメモ書きではなく、自分なりの「手順書」へと昇華されていったそうです。
「感覚で覚えるのではなく、言語化して記録する。それを何度も見返し、実践の中で修正していく。その積み上げが今の自分の土台になっています」
自動車開発の試験評価において重要なことの一つに、「再現性」があります。担当者の実直な「記録する姿勢」は、個人のスキルアップに留まらず、チーム全体の品質安定化にも大きく貢献しています。エフティテクノの現場力の高さの理由は、こうした個人の姿勢が組織文化として根付いているからだと言えるのでしょう。

試験の先にある、街の景色

緊張感の続く業務ですが、その原動力はどこにあるのでしょうか。担当者は少し表情を緩めて、「完走」の先にある景色について語ってくれました。
「やはり一番嬉しいのは、自分が評価に携わったエンジンを搭載した車が、実際に街を走っている姿を見た時ですね」
開発段階では、まだ世に出ていない機密の塊です。それが数々の試験を乗り越え、製品となり、誰かの生活の一部として走っている。
私たちが送り出したエンジンを搭載した車が、何万キロ走っても壊れずに誰かを運んでいる。それを実感した時は本当にやりがいを感じます。」
試験データは、無機質な数値の羅列に過ぎません。しかし、その数値の一つひとつには、「安全を守る」という技術者の静かなる熱意が込められています。
インタビューで得られた担当者の言葉からは、自分たちの仕事が社会と繋がっているという確かな自負が感じられました。

 

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