【M-K001】車と対話する専門家「テストドライバー」
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車と対話する専門家「テストドライバー」
車両走行を支えてきたプロフェッショナルたち
前回の記事では、エフティテクノの「実車総合評価」を支える「場」と「技術」についてご紹介しました。創業以来1億2,000万kmという走行距離は、私たちの評価品質を裏付ける客観的な指標です。
今回は、車両走行試験を体現するプロフェッショナル、テストドライバーとしての仕事とその想いに迫ります。
テストドライバーの二つの顔〈やりがいと探求心〉
先日インタビューしたテストドライバーのKさんは、この仕事のやりがいを次のように語ります。
「様々な国の道を走り、車の限界性能を見極めることには、大きな達成感があります。」
また、プロとしての姿勢について尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「予期せぬ不具合が発生した時、その原因をまるで探偵のように粘り強く突き止める探求心が求められます。データだけでは分からない最後のピースを埋めるのが、私たちの役割だと思っています。」
前回の記事でご紹介した「信頼性」が、こうした現場での地道な探求心によって支えられているのです。

プロフェッショナルを育てる組織としての文化
エフティテクノでは、テストドライバーのスキルを個人の才能だけに頼ることはありません。運転教育を専門に行う組織と、経験豊富な指導員による指導体制を通じて、組織全体で技術レベルの標準化と向上を図っています。
車両走行試験においては、こんなスローガンがあります。
「大切な試験車は絶対に壊さない」
「絶対に不具合を見逃さないという思い」
「正直で誠実さ」
このスローガンは、単なる標語ではありません。「当たり前を当たり前にやり続ける」という姿勢が、企業文化として深く根付いていることの証左です。
私たちの評価品質の根源
エフティテクノの評価品質は、優れた設備やシステムだけでなく、専門的な訓練を受け、高い意識を持つ「人」によって支えられています。
私たちのテストドライバーは、今日もどこかの道の上で、車と真摯に対話しています。
