活動レポート

「排水処理施設見学と朝鮮川の生き物調査」

[ 2010年9月13日 ]

愛知県西尾市立米津小学校4年生の子どもたち66名が、西尾ダイカスト工場に訪れ、環境問題について学習しました。工場見学を行い、油で汚れたビーカーの水をろ過処理により水質改善する体験学習を行った後、排水処理施設見学を行いました。

工場では、機械や刃物を冷やすためなど、一日に600万リットルもの水を使っています。
まずは、工場のどんなところで水が使われているのか見学してもらいました。
初めての工場見学は驚きがいっぱい!
初めての工場見学は驚きがいっぱい!

その後、子どもたちは、ビーカーに入った油で汚れた水に薬品を入れて汚れと水を分ける実験をしてもらいました。その水をペットボトルでできたろ過処理装置に入れると砂、砂利、活性炭の層を通り・・・きれいな水のできあがり。これが排水処理場で行われている流れです。

実験中。慎重に薬品を入れています
実験中。慎重に薬品を入れています
ペットボトルのろ過処理に水を入れて・・
ペットボトルのろ過処理に水を入れて・・
ろ過処理の説明を真剣に聞く子どもたち
ろ過処理の説明を真剣に聞く子どもたち
どうやって水をきれいにするのかなぁ?
どうやって水をきれいにするのかなぁ?
次に排水処理場では工場で使った汚い水がきれいになるところを見学していただきました。
排水処理にかかる時間はなんと2時間。工場で使われた排水は処理施設できれいな水となり、隣接する朝鮮川に流れていきます。

台風接近による雨天のため、予定していた朝鮮川の水生生物調査ができなくなってしまい、子どもたちはがっかり。実際につかまえることはできませんでしたが、専門家が当日採取した、朝鮮川にすむ生き物の観察をすることができました。今回見つかったのは、ヌマガエルやヨシノボリ、スゴモロコなど5種類ほど。子どもたちに身近な生物を知ってもらうとともに、川をきれいにすることの大切さも学びました。

川に入りたいなぁ・・・という声があちらこちらから聞こえてきました
川に入りたいなぁ・・・という声があちらこちらから聞こえてきました
朝鮮川で見つかったスゴモロコとヌマガエル
朝鮮川で見つかったスゴモロコとヌマガエル
魚にさわるのもへっちゃら!
魚にさわるのもへっちゃら!

<参加した子どもの感想>
・一日に600万リットルの水を使うと聞いて驚いた。たくさん使いすぎてもったいないと思ったけど、きれいにして川に戻していて素晴らしいと思いました。
・あんなに汚い水が、本当にきれいになるのか?と思ったけど、汚い水から約2時間の間にいろいろなことをして、すごくきれいな水になることがわかった。
・もっと時間がかかると思ったけど、2時間できれいになるなんて驚いた。
・排水処理施設で水をきれいにして川に流しているアイシン精機は環境にやさしい会社だなぁと思った。
・不浄分離層で汚い水が下に落ちていくところが見れてよかったです。

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