活動レポート

アイシン環境学習プログラム「ヒメタイコウチ観察」

[ 2008年7月11日 ]

愛知県西尾市立八ツ面小学校5年生の子どもたち103名が、アイシン環境学習プログラムの第3回講座として、学校の近くにある八ツ面山に出かけて、ヒメタイコウチの観察を行いました。観察を行ったあとは教室に戻って、第4回講座として座学でヒメタイコウチの生態や西尾市の環境問題について学習しました。

ヒメタイコウチを探す子どもたち
ヒメタイコウチを探す子どもたち
ヒメタイコウチは、愛知県・三重県・岐阜県・静岡県・兵庫県・香川県の限られた地域にしかいない、とてもめずらしい水生昆虫で、西尾市の天然記念物にも指定されています。身近な八ツ面山のふもとの湿地に生息しており、湧き水のある湿地で水辺の近くのコケや落ち葉の下にひそんでいる姿を見ることができました。ヒメタイコウチは、湧き水がないと生息できませんが、湧き水が出るためには豊かな山が必要です。皆さんには、今回のプログラムを通じて、八ツ面山とふもとの水辺が全てつながっており、ヒメタイコウチを守っていくためには、間伐をするなど山の手入れも必要であることを学んでいただきました。
初めて見るヒメタイコウチに興味津々
初めて見るヒメタイコウチに興味津々

今後アイシン精機では、天然記念物であるヒメタイコウチの環境保護のため、地域のみなさんと協力をしていきます。

<参加した子どもの感想>
・さいしょヒメタイコウチは天然記念物なので八ツ面にはほとんどいないと思いました。でもさがしてみれば何十匹かいてびっくりしました。
・ヒメタイコウチがいる国が中国とロシアと日本と韓国で全部近くにあるので、昔に陸がつながっているときに移動したり船などにのってきたりして日本に来たのだと思いました。今は50匹以上いるけどいつかぜつめつしてしまうのかなと思いました。

<担任の先生の感想>
 ヒメタイコウチを触ったことのない子ども達にとって、とても貴重な時間となり大興奮でした。どんなところにいるのか、どれくらいいるのか、実際に自分で体験したことで、さらなる興味関心につながっていると思いました。
 今回のプログラムを通して、ヒメタイコウチの住む環境にも目を向けるなどこれからの道が見えてきたように感じます。

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