活動レポート

アイシン環境教育プログラム 体験「ねずみとドングリのものがたり」

[ 2007年7月24日 ]

アイシン環境教育プログラムの第2回講座として、刈谷市富士松北小学校の5年生の子どもたちが、実際に森に出かけて、ドングリと森の食物連鎖(しょくもつれんさ:動物や植物のあいだの、食べたり食べられたりする関係のこと)について体験しながら学びました。

今回、教室を抜け出して向かったのは、学校近くにある「北っ子の森」。まずは、森の中を散策して生き物や生き物の痕跡を探しました。前回の講座で学んだ「森のエビフライ(りすの食べ残した松ぼっくり)」を見つけた子もいて、子どもたちにとって身近なこの森も、色々な生き物のすみ家になっていることに気づくことができました。 何の動物の穴だろう?
何の動物の穴だろう?
ドングリを隠す子どもたち
ドングリを隠す子どもたち
散策後は、ねずみの貯食行動(ちょしょくこうどう:食べものが少なくなる冬にそなえて、ドングリなどをかくしてためておくこと)をまねるゲームを行いました。ねずみがドングリをかくす貯食行動を、同じように子どもたちも2チームに分かれて行い、かくしたままさがしきれなかったドングリがその後どうなるのかを体験を通して学びました。「土の中に残されたドングリはどうなってしまうのか?」という問いかけに対して、「他の虫が食べる。」「くさる。」「芽が出る。」と子どもたち。木から落ちたドングリが、ねずみや鳥などの動物たちによって持ち運ばれることで、木が育ち、知らず知らず森の循環が行われていることを、ゲームを通して体験することで、理解を深めることができました。

<参加した子どもの感想>
ねずみの気持ちになってドングリをひろったり、かくしたりするのが、とても楽しかったです。
今日はねずみだったけど、こんどは鳥になって考えてみたいなとわたしは思っています。

<担任の先生の感想>
2グループに分かれて体験を行ったため、子どもたちは、お互いに相手チームの様子が気になったようで、後から内容を教え合っていました。これにより、2重の体験ができ、子どもたちは皆大変満足していました。子どもたちの感想を読むと、ねずみの貯食体験や、隠し忘れによってドングリから芽が出て、その繰り返しで森をつくっていることに改めて考えさせられたことがわかり、うれしく思いました。

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