[ 2017年7月31日 ]
調査風景 |
センサーカメラ |
生物の移り変わり、地域との係わりについて把握を行うことを目的とし、5月11日(木)に
今年度1回目となる春季生態系調査を実施しました。
調査方法は、捕獲、目視とセンサーカメラにて実施。
本調査により、117種の維管束植物の生育が確認された。草本類と木本類別の内訳は、草本類76種、木本類41種であった。また、分類上の区分別の内訳は、シダ植物1種、裸子植物2種、双子葉植物離弁花類51種、双子葉植物合弁花類36種、単子葉植物27種であった。
コウキヤガラ |
ミソハギ |
保全・育成の方針で留意することが望ましい種として上記2種が挙げられた。
これらの種は、強いて保全を行う必要があるものではないが、海岸付近に位置する本地域の特徴を現わしている種、水辺や湿地といった限られた場所に生育する種、水田環境に特徴的な種、景観上好ましい種などであるため、保全あるいは育成の方針で管理していくことが望ましいと考えられる。
アオサギ |
動物の生息状況については、、43種の動物の生息が確認された。 分類群別の内訳は、哺乳類1種、鳥類13種、爬虫類3種、両生類1種、魚類2種、昆虫類19種、底生動物4種(甲殻類2種、貝類2種)であった。センサーカメラでは、哺乳類のタヌキと鳥類のアオサギ、カルガモが撮影された。 |
カルガモ |
タヌキのふん |
タヌキ |
保全・育成の方針で留意することが望ましい種として、シマヘビが挙げられました。 本種はビオトープ内では食物連鎖の上位に位置し、生物多様性の指標ともなる種であるため保全が望ましく、 主要な餌であるカエル類の生息環境の維持も(保全)望ましい。 |
シマヘビ |
ハラビロトンボ |
コアオハナムグリ |
駆除・抑制・適正管理の方針で留意することが望ましい種としては
ウシガエル、アメリカザリガニ、タイワンシジミをあげており、
見つけ次第駆除しているが、減らすことが難しい状況が続いている。
外来種駆除を今後も継続して実施していきます。
アメリカザリガニ |
タイワンシジミ |