エコトピアニュース2016年

夏季生態系調査の結果報告

[ 2016年10月14日 ]

10月になり、朝晩と気温が下がり、また空気も乾燥しています。
体調を崩さないようにしましょう。
9月に行われた夏季生態系調査の結果が出ましたので、報告します。

今回新たに発見された生物を紹介します。

まずは『ムラサキシジミ』です。
このムラサキシジミは羽を閉じていると目立たない色をしていますが、
羽を広げるときれいな青紫色の模様があります。
普段は素早く林の中を飛んでいますが、日光浴をする為に、
葉や枝に止まっている時に青紫色の模様を見ることができます。


ムラサキシジミ

羽を広げた様子
次は『チョウセンカマキリ』です。
こんな名前ですが、在来種なのです。
『チョウセンカマキリ』と似た種類で
『オオカマキリ』がいます。
形も大きさもよく似ているので、見分けがつきにくいですが、一番わかりやすいのが、胸の色です。
チョウセンカマキリは朱色で、オオカマキリは
黄色になっています。観察する際にはケガを
しないように充分に気をつけてください。

チョウセンカマキリ

他にも『アメリカミズアブ』や『シジミ(貝類)』も確認されましたが、『アメリカミズアブ』は
外来種、『シジミ(貝類)』は詳しい種類は不明との事でした。


今年生まれたカワバタモロコ
そして今年生まれた『カワバタモロコ』ですが、
2〜3センチぐらいまで大きくなっていました。
前回より少し数が減少してしまいましたが、
無事に大きくなっていて安心しました。

エコトピアで生態系調査を始めてから、5年経ちます。
当初に比べ、植物は14種、生物は6種増えています。
中には環境省のレッドリストに掲載されている種も発見されました。(例:ナガオカモノアラガイ、
カワヂシャなど) 今後もエコトピアの環境を整備していくとともに、引き続き
調査を行っていきます。