エコトピアニュース2016年

春季生態系調査の結果報告

[ 2016年5月30日 ]

5月も終わりを迎え、雨の日が増えており、梅雨入りが近づいています。
今回は4月に行われた春季生態系調査の結果が出ましたので報告します。

植物119種、動物(鳥類、昆虫類含む)40種類の生息が確認されました。
植物、動物共に昨年度よりも若干減少していますが、調査時期が1ヶ月早かったという事で
特に問題はないようです。


ミソハギ

ハシボソカラス

ナミアゲハ

カワヂシャ
今回確認された動植物を紹介します。
まずは『カワヂシャ』です。
エコトープ池の横の湿地で見る事ができます。5月〜6月にかけて白色や紫色の花を咲かせます。カワヂシャは環境省のレッドデータに載っていますが、愛知県では比較的良く見られる植物なので
皆さんも見た事があるのではないでしょうか?

次は動物です。
動物や鳥類は人が近づくと逃げてしまう為、目視では確認できません。その為、センサーカメラを1週間設置し、撮影できたものを記録します。
センサーカメラは4月11日〜18日の間に設置しました。

最初はエコトープの常連さんの『タヌキ』です。
いつもは人がいなくなった深夜にエサを食べに来ていますが、今回はお昼に来てくれたようで、その姿がしっかりと写っています。(可愛い……♪)
昨年の調査では工事の影響と思われ撮影回数は
減りましたが、今年は頻繁に撮影されました。

タヌキ
次は『キジ』です。
写真の右下に少し写っていますが見えますか?このキジはエコトープに住んでいるのではなく、どこからか飛んで来て休憩場所としてエコトープを使用しているそうです。
以前はエコトープに巣を作ったこともあったので、いつかエコトープに巣を作ってほしいです。

キジ

昨年放流した『カワバタモロコ』ですがモニタリング調査の結果、無事に世代交代をした事が確認でき安心しました。
今回新種は発見されませんでしたが、夏季の生態系調査では
新種が発見される事を期待しています。