エコトピアニュース2016年

冬季生態系調査の結果

[ 2016年3月15日 ]


調査の様子
1月に実施したエコトープの生態系調査の結果が出てきました。
極寒の雪の中での調査でしたが、はたして結果は。そして謎の生物の正体は判明したのでしょうか。
(謎の生物については「真っ白なエコトピア〜謎の生物を目撃〜」をご参考に)

今回は冬なので、調査項目は「哺乳類」と「鳥類」になります。
当日の調査方法は、哺乳類は主に痕跡確認、鳥類は目視です。

センサーカメラは1月25日〜2月1日の期間に3台設置しました。


コサギ
今回の調査により、17種類の動物の生息が確認され、その内訳は、哺乳類2種、鳥類15種、でした。

鳥類では、水辺の動物や水生植物などを餌とする
コサギ、カワウ、アオサギ、カワセミなどが見られました。

雄のハクセキレイ

雌のハクセキレイ

その他、昆虫や樹木の実などを餌とするハクセキレイや、キジバト、ツグミなどが見られました。
上に掲載した写真のハクセキレイは人間に懐いていて、人を見るとよってきます。とても可愛く
いつも癒されています。


センサーカメラ
次にセンサーカメラで撮影出来た生物の紹介をしたいと思います。

キジ

タヌキ

謎の生物

左から、キジ。(右下に写っています)キジは何度か産卵を確認していますが、孵化せず終わっています。
(孵化する前に蛇に食べられてしまったり・・・)

真ん中の写真は「たぬき食堂の常連さん」の「たぬき」です。まるまる太っていて可愛いです。

最後に「謎の生物」ですが、分かりますか?(右下に写っています)
素早く動いたようで、目が伸びて移っていますが、胴が長く、しっぽも長いのが分かります。

専門家曰く、1月の現地での調査時と同様「イタチ」ではないか?ということでした。次回の調査では正確な正体が明らかになることが期待されます。

エコトープは整備されて5年目と比較的期間が短いため、食物連鎖の頂点に位置する高次捕食者は少ない傾向にあります。
また、鳥類については移動能力が高いため、通過、休息などの一時的な利用だと考えられ、今後は、鳥が巣を造り定常的な利用をしてもらえうように工夫していきたいと思います。