エコトピアニュース2015年

夏季生態系調査結果

[ 2015年10月19日 ]

最近、急に朝晩が冷え込むようになりました。
秋を感じる冷たい風、私は好きですが、冷え性の女性には天敵ですね。

さて、エコトープの秋の様子をお伝えする前に、
9月14日に実施した夏季生態系調査の結果についてお伝えしたいと思います。
調査種は、植物・哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類・昆虫類・底生動物です。

植物は140種確認されました。

特徴的な植物を一部紹介していきます。


ミソハギ
この花は「ミソハギ」といいます。
エコトープでは主に池や水路、湿地に生息しています。
夏にかけ、赤紫の美しい花が咲くため、生育環境の維持をしています。
この植物は「オモダカ」といいます。
矢じり形の特徴的な葉をつけ、昔ながらの水田環境に一要素となるため、こちらも生育環境の維持をしています。

オモダカ

イガガヤツリ
最後に紹介する植物は「イガガヤツリ」です。
海岸付近の水辺に多い一年草で、海岸沿いに位置するエコトープの特徴をよく現している種になります。

動物種は、69種の生息が確認されました。

特徴的な生物を一部紹介していきます。

毎回紹介していますが、「タヌキ」です。
センサーカメラにて撮影されました。毎回調査で確認しているタヌキですが、実は工場の拡張工事に伴い草原が消滅した影響なのか、撮影頻度が工事開始前より減っています。

タヌキ

ナガオカモノアラガイ
次に紹介するのが「ナガオカモノアラガイ」です。
こちらは先回の春の調査結果の時も紹介しましたが、国及び愛知県の準絶滅危惧種として指定されている種です。
本来、自然性の高い水辺環境の指標となる種であるため、今回も確認出来嬉しく思います。

アオサギ
この鳥は「アオサギ」です。
数年前よりエコトープに飛来するようになり、センサーカメラにて調査の度確認されています。
羽の色が青みがかった灰色の羽毛で被われているのが名前の由来です。

ギンヤンマ

ショウリョウバッタ

モンキチョウ

植物、動物共に昨年の調査結果と個体数はほとんど変わりない状況ではありますが、
上記で述べたように、センサーカメラでの撮影回数が減少している種がいることも事実です。

工場拡張工事の影響という確証はありませんが、モノづくりと自然共生の相反する社会が
うまく共存しより良い未来に繋がることを願っています。