エコトピアニュース2015年

春の生態系調査の結果 〜新種発見〜

[ 2015年6月30日 ]

5月に生態系調査を実施しました。

その結果、植物164種、動物(昆虫、鳥類等含む)48種の生息が確認されました。
(生息確認された数については昨年度の春の調査時の結果とほどんど変化はありません。)


メマツヨイグサ

ニホンタンポポ

いろんな草花

毎回調査時には3台のセンサーカメラを設置し、早朝や夜間エコトピアを訪れる動物も観察しています。
今回、センサーカメラで撮影出来たのは、タヌキ、キジ、カラスでした。


タヌキ

キジ

ハシボソガラス

ゴマダラチョウ
そして新種も発見されました!

この蝶々は「ゴマダラチョウ」という名前で、エノキという木(野菜のエノキじゃないです)に来ます。
実は第2回の植樹地にこのエノキの木があるんです。今まで生息していなかったので、新種が発見されると嬉しいですね。
2つめの新種は「ナガオカモノアラガイ」という貝類です。
なんとこの小さなカタツムリみたな貝は、愛知県の準絶滅危惧種に指定されている種なんです!
近年、水辺の開発や護岸工事により生息場所が著しく減少しています。(かわいそうに…)

エコトピアでは今後保全に努めていきます。

ナガオカモノアラガイ

3つ目の新発見の種として「コシアキトンボ」

昨年三年ぶりに確認された準絶滅危惧種の「カワヂシャ」が今年も無事確認されました。


コシアキトンボ

カワヂシャ

ヌマガエル

このようにたくさんの生物が生息するエコトピアですが、半田工場の再編に伴う影響が心配されます。
今後も生態系調査を継続し、影響がないかの確認をしていきます。

来年の春にもまた、ゴマダラチョウやナガオカモノアラガイ、その他たくさんの生物に会えることはもちろん、より多様性に富んだエコトピアになっていることを願うばかりです。